旅、ときどきネコ

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個人旅行、一人旅大好き。デジタル一眼レフによる旅先の思い出を中心に時々ネコの写真です。09年11月から半年間はドイツ滞在記をupしていました。

五条坂の夏

先日京都に行ってきました。前回の記事ではすっかりご飯を食べることが主目的となっていましたが、元々は五条坂で毎年八月に行われる陶器祭りに行くことです。

「いつも使っている丼、こないだヒビが入っちゃって悲しいけど捨てたし、魚を焼いたときもちょうどいい四角いお皿がないよねえ。うちにあるお茶碗全部小さめだからもっと大きいのもないと不便やんねえ。おみそ汁を入れるお椀もなーんか小さいし」何故か意外と必要な食器がないことに最近気付きました。マグカップは20個近くあるのに。
どうせ買うなら、長く使えそうな愛着の持てる器を沢山の中から選びたい。わたしが学生のときにも、従姉が結婚するときにも、京都の五条坂の陶器市に行ったけど、すごくよかった。暑いしお店が多いしでめっちゃ疲れるけどとても気に入るものがみつかり、そのときに買った普段使いのお皿は今でも愛用しています。京都に久々に行きたいし、じゃあ暑そうだけど行こうか? たしか毎年日程が固定されていたように思うんだけど、今年はちょうど週末にかかってるし!...というわけで、京都に行ってきました。

当日は台風11号が近畿に接近する前日。お天気、大丈夫かなあ。雨天決行やし、まあ開かれるやろ。ランチのお店も予約しちゃったし、今からキャンセルってのもねえ。と、不安はありましたがお昼を食べ終わり、河原町の高島屋で出町ふたばの豆餅や木屋町の近喜でおぼろ豆腐とお揚げを買ったりして、鴨川沿いに五条坂へ下っていくと。
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増水した鴨川

......。なんか違う。
あれ?車の通行規制は? もうちょっと東に行ったらテントがあるのかなあ。
もうちょっと歩いてみても、なんか変。テントが少なすぎ。おじさん、急いで片づけているし。イヤーな予感がして、慌てて陶器祭りのホームページを開くと。「9日~10日は中止が決定しました」の文字が。えーっ!!昨日の晩も今朝もそんなこと書いてなかったのに...。

片付けがまだ終わっていなかったお店のおにーさんがお客さんに話しかけているのが聞こえました。「そうなんです、申し訳ないんですけれども事務局から今年はもう中止だって連絡があったんですよー。警察からの指導もあったそうで。ええ、すみませんねえ。来年もまたよろしくお願いします!」あうあう...残念。

まだ片付けきれていない器があったので、そのお店をのぞいてみると。あ、結構好き。わたしにとってはかわいいんだけど、見方というか、ひとによっては「ビミョー」と呼ばれそうな動物柄。他の器はともかく丼はないと不自由するし、とりあえずこの白いアザラシどんぶり、買っちゃう?
「おねーさん、もう最後!どれでも好きな器プレゼントするよー」ただでさえどんぶり二つで1000円と安いのにええんかなあ。まあ持って変えるよりあちらにとってもいいのかなあ。わたしはこのアザラシを選んだから、好きなものを選んでええよ。と言ったら、Tさんが選んだのはビールを入れたら美味しそうな、優しい桃色のタンブラー。あ、たしかにそれいいね。わたしもそれ好きやわ。ではおにーさん、こちらをお願いします。
「はいよ!毎度―」あれれ、おにーさん、二つも包んでくれてるじゃないですか? そんなにもらっていいの?丼を二つ買っただけやのに...。なんだか却って申し訳ない。
「一つだけだったら喧嘩しちゃうでしょ? 二つ持ってって、仲良く使ってください!」...そう言われると。ほな、来年またお伺いしますので。そのときにまたお店を見せてくださいね。
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一見普通の白い丼ですが...
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中を見ると、この通り。ゴマちゃん?

陶器市が中止になったのはとっっても残念でした。が、お目当てだった丼だけは駆け込みで買えたこと。おにーさん達の感じがすごくよかったこと。琢磨で美味しいランチを食べられたこと。四条河原町の高島屋では、いっつも売り切れになっている出町ふたばの豆餅が買えたこと。近喜ではいつものおぼろ豆腐だけじゃなくてお揚げも買ってみたこと。
...トータルでは、悪くない日だったなあと思いました。台風のせいで涼しかったし。

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こちらが出町ふたばの豆餅。大好物です!
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お豆腐屋さんの近喜。昔、どっちの料理ショーに出演していました。

来年こそは焼き魚をのせるシックな角皿と大きな手用のお茶碗を買いたいところですが、それまではアザラシ丼でうどんを食べたり、桃色タンブラーでビールを飲みながら「ようあんな大型台風の日に京都まで行ったよねえ」「駆け込みで間に合ったなあ」と今回買ったものを愛用したいと思います。

京都・五条坂 陶器まつり
2015年は8月7日(金)から10日(月)
午前9時~午後11時まで。(ただし、夜は10時30分ごろに閉じるお店もあり)

京阪電車:清水五条駅下車
阪急電車:四条河原町駅下車、交差点西北バス停より市バス(約15分)
・207系統「五条坂」下車
 ※筆者注 河原町駅からも歩けます。高瀬川沿いに歩いてから五条大橋を渡ったり、大和大路を下るのも、雰囲気があってよいかも。歩いたら25分程度?
JR:京都駅下車、市バス(約15~20分)
・206系統「五条坂」下車
・205系統/17系統「河原町」下車
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# by monisha | 2014-08-16 00:49 | 国内小旅行 | Comments(0)

十年越しのお気に入り

京都の四条にある「ぎおん 琢磨」のランチに行きました。
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「こないだ割っちゃったお気に入りの丼の代わり、探しに行こうよー。 どうせなら数が多いところから選ぶ方が選び甲斐があるから五条坂の陶器市に! 京都までわざわざ行くなら、どうせなら琢磨の料理も一度食べてみーひん?」

兵庫から京都へ。JR京都駅や阪急の河原町までなら自宅最寄駅から二時間もかからないのですが、兵庫県民にとってはなんだか遠く感じてしまう京都。東京に住んでいた頃、二時間かからないとはいえ鎌倉には数えるくらいしか行ったことがなかったのと同じような感覚なのかもしれません。その京都にわざわざ行くとなると、相応の理由などモチベーションが必要となります。
年に一度しかない陶器市に行きたい。わざわざ京都に行くなら、大好きな琢磨にも行きたい。っていうか、一旦頭に浮かんだが最後、琢磨の美味しいご飯が食べたくて仕方ない。...元は陶器市で丼を探すのがメインだったはずですが、気持ちの上では琢磨に行く方がメインになっていました。

琢磨に初めて行ったのはもう十年以上前。当時、琢磨の本店は百万遍にあったのですが、そこから徒歩2-3分のところにわたしの下宿がありました。
「せっかく京都まで来たんやし、学生だからいつもは美味しいもの食べられへんやろうし、懐石でも食べに行こうね。おっ父さんが調べてくれたんだけど、あんたの住んでるとこのすぐ近くに美味しいお店があるんやって」
ということで、両親とわたしの三人で行くことになりました。すると、母とわたしは一目惚れ。(一口惚れ?)
「なに、この出汁の美味しさ!」「煮物の汁までおいしー。全部飲みほしたい...」「どの料理も本当に美味しいね」「さすが京都やねえ」「ほんまやねえ」

ということで、在学中は母が京都に泊まりに来る度に琢磨に行っていました。その頃本店ではコースだけではなくアラカルトもやっていたため、カウンター越しに若い板さんたち(若いといっても当時の自分よりは年上ですが)の出汁巻き卵を作る手際の良さにほれぼれしたり。アツアツの揚げたての天麩羅に舌鼓を打ったり。覚えているのは、南座で歌舞伎を見た帰りに夜遅くにお店に行ったときのこと。「もう遅い時間だから」と言って、天麩羅にサービスで海老を増やしてくれたりしました。

それから月日は流れ、わたしは大学を卒業して京都を離れました。琢磨も本店を左京区から白川へ移したり、さらにその後に祇園へ移したり。
「奥さんも娘さんも、お酒をあんまり飲まへんから食事をするペースが速すぎや。もうちょっとゆっくりお願いしますわ」そうカウンター越しにおっしゃっていた威勢のいい大将は亡くなられたことを新聞で知り、驚き悲しく思ったりしました。

でも。『京都で美味しいお店=琢磨』という図式はわたしの頭に刻み込まれ、「猫島さんって大学は京都でしょ? どこかいいお店知らない?」と聞かれる度に「琢磨がおススメです!」と答えたものでした。
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前置きがとても長くなりましたが、つい先日その琢磨に行ってきました。ランチは3000円と5000円のコースがありますが、5000円の方。3000円は年間を通じてあまりメニューが変わらないそうですが、5000円は季節のものを取り入れたコースだそう。せっかく行くなら、季節感あふれる料理を食べたいところです。

まずは八寸。美味しいのですが...いかにもたった今冷蔵庫から取り出しました、という体でちょっと冷えすぎ。冷たすぎると、味が少々わかりづらく感じてしまうのですが。日本料理は繊細な味付けが多いだけに、尚更。期待値が高かっただけに、ちょっとがっかりしてしまいました。色合いはきれいなんですけれども。
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次は、琢磨定番の泡醤油で食べるお刺身。泡になっている分、醤油の味が屋割らなくなります。こちらも...美味しいことは美味しいんですが、ちょっと冷えすぎ。あと、マグロの味がちょっと薄かったような。あれ? 前食べたときはもっと美味しかったのに、どうしたの?
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椀もの。あ、これは本当に美味しい! トウモロコシのお豆腐とスダチが夏っぽい。鱧もいかにも京都の夏っぽいですし。
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頭から尻尾まで、ぜーんぶ食べられる鮎にタデ酢。「タデ食う虫も好き好き」とはよく言いますが、こんな葉っぱなんですねえ。初めて見ました。しっかり焼いている分、身がふっくらジューシーとはちょっと違うけど、香ばしくて美味しかったです。内蔵の苦みがたまりません。
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次はお魚のしゃぶしゃぶ。写真を撮り忘れましたが、たれはポン酢、わさび醤油、塩の三種類。魚三種にレタス、牛肉でした。自分でしゃぶしゃぶするのではなく、板さんが目の前でしてくれます。お刺身にできるくらい鮮度のいい魚ですが、敢えて火を通すそう。魚の皮と身の間に旨みがあるものの、お刺身では皮を剥いでしまうのでどうしてもその部分は食べられない。しゃぶしゃぶにすることで、その旨みも食べられる...ということでした。貝が甘くて特に美味しかったです。

しゃぶしゃぶの出汁でいただく、アサリのお吸い物。そして、冷たい炊き合わせ。炊き合わせの容器は茄子になっていて、食べ終わった後は目の前で板さんが切ってくれました。
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酢のもの。湯むきしたプチトマトが甘くてさっぱり。この貝も美味しかったです。
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そして、蒸しものは鴨まんじゅう。本来はお豆腐のあんかけだったようです。初めて琢磨で食べてからずーっと、わたしはこの鴨まんじゅうの大ファン。3000円のコースの方で出てくる料理なのですが、予約した際に無理をお願いして変えてもらいました。たっぷりの熱々の、カツオが利いたあんにちょっぴりの山葵。まんじゅう本体は、アラレ、じゃがいもと百合根と里芋などを裏濾してあわせたもの、鴨を甘辛く炊いたたものの三層構造になっています。なーんて、手のこんだ料理なんでしょう。アラレが香ばしくて、百合根の香りがするピューレ的な部分がほっこりして。出汁のきいたあんのとろーり具合が絶妙で。何度食べても飽きません。
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そしてラストは、ノドグロとしょうがのご飯。なんというか、安心する美味しさです。美味しさのあまりに、隣に座っていたおじさんはおかわりをお願いしていました。家でよく炊き込みごはんを作りますが、ミツバもこれくらい小さく切ったら上品なんですねえ。なるほど。...面倒やし、ようせんけど。
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最後と思ってたら、デザートがまだありました。カステラ(?)にきなこのプリン、パイナップルのワイン染めにキウイ、グレープフルーツ。かーなり満腹になりました。食べ始めて最初は「ん??」となりましたが、全体的には満足。ランチとはいえ、祇園という立地で5000円という価格はリーズナブルなのではないでしょうか。
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...とはいっても、この日に行った本店は8月17日で閉店し、今後はぎおん白川店のみになるそうです。白川店には何年か前に行きましたが、白川沿いにあり長~い一枚板のカウンターテーブルが迫力ある、落ち着いていて素敵な雰囲気のお店です。席数は減るため予約は難しいかと思いますが、味はおそらく変わりませんので、リーズナブルに京料理を楽しみたい方は是非お越しください。


京料理 琢磨

京都市東山区 縄手通四条上る2筋目東入る末吉町78-3
075-525-8187
12:00~13:30
17:00~23:00(L.O.21:00)
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# by monisha | 2014-08-14 00:26 | 国内小旅行 | Comments(0)

国産花火の光

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花火が好きです。ぱーっと華やかな迫力満点の打ち上げ花火。庭で情緒豊かに楽しむ手持ち花火。どちらも好きですが、気軽に楽しめるのはやはり手持ち花火の方。そして、手持ち花火の代表格といえばやはり線香花火。

国産の線香花火って今ではほとんどなくなって、中国産がほとんど。しかしながら、国産の花火はその繊細さや美しさなどで、外国さんが決して敵う者ではない。
ニュースで一度耳にしてから、ほほう、それなら思う存分国産線香花火を楽しみたい!何年かそう思ってました。

でも、国産の花火ってどこで買えるんだろう?ダイエーとか関西スーパーで売っている普通のお子様用花火パックの中には入ってなさそうやしなあ。なんとなくぼーっと考えていたある日。ふと思いつきました。
あ!お母さんと一緒に以前マイナーな作品を見るためにいった映画館。場所を探して三宮駅の東側をうろうろと迷っているときに、商店街の中にあった人形屋さん! あそこ、何故か花火も売ってた!!
しかーし。母と映画に行ったのはもう何年も前。下手したら十年以上昔かも。お店の場所はうろ覚えです。「三宮 人形店 花火」でググったらみつかるかなあ。...見事にヒット。福順号というお店だそうです。正直、店名はさっぱり覚えていませんが、地図を見るとたしかにあの辺りを歩いた記憶がおぼろげにあります。そして、ブログの写真にある店頭の様子も見覚えが。99%間違いありません。花火の専門店だったら、国産線香花火もきっと売っていることでしょう。

というわけで、行ってきました。迷わなかったら、JR三宮の東口から5分かかりません。神戸市民には、とてもアクセス良好。
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中に入る前、入口の自動ドアの横にも既に花火が山積み。これは期待が持てそう...と中に入ると、もう所狭しと置いてあります。花火、花火、花火。種類が多すぎて、どれを買っていいのかわからないくらい。うーむ、これは困った。嬉しい悩みですが。
「いらっしゃいませー」お店のおにーさん、優しそうです。いろいろと相談にのってもらいました。
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「どのくらいの人数ですか? 大人ばかり? それとも小さい方も?」とりあえず、大人ばかり五-六人ほどで。
「なるほどですね。あまり長い間すると、お子さんだと飽きてしまうんですが大人でしたら平気ですね。それでは、●●分楽しまれるとすると、このくらいの量はどうでしょう?」●●分くらいですか? わたしはもっと長い間したいかも。
「もちろんお好み次第ですが、まだまだ暑い時期ですから、あまり長くされてもしんどいかとも思いますし」そういえばそうですね。で、お勧めはどのあたりでしょうか?
「このあたりが国産なんですが、やっぱり質が違いますね。そうだ、これも面白いですよ。以前は花火で青っていうのは出しづらい色で相当高価だったんですが、技術革新によって可能になりまして。ジャパンブルーのイメージで人気があります」へー、たしかに青い花火ってあんまり見たことがないかも。
「こちらなんかも、大人の方に人気です。燃焼時間がすっごく長いんですよ。びっくりしますよ!」
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大人向けの花火パック、国産の手持ち花火の詰め合わせ。楽しめました~。

なるほどねー。あ、そうそう。わたし、元々国産線香花火っていうのを買ってみたくてお邪魔したんです。
「それでしたらこちらです」おおっ!これが! ...西と東って?? わたしの中では線香花火といえば、この色鮮やかな和紙なんですが。
「今の若い方はみなさん、そうですね。ただ、元々は西日本の線香花火はこのようにワラの部分が持ち手だったんですよ。西日本出身の年配の方がご覧になると、みなさん懐かしがりますね。本当に線香みたいでしょ? 線香みたいに立てて、楽しむという方法もあるそうです」へー!! うちの両親、父は神戸出身だし母は松山出身。二人とも西日本だなあ。ということは、このスボ手牡丹の方が馴染みがあるのかも。
「みなさん線香花火というと下向きにされていますが、本当は斜め45°がきれいですよ。やけどに注意しながら、是非やってみてください!」斜め45°! やってみたい!!

とかしながら、気が付いたら結構な時間を店内でウロウロしていました。

一万円の花火。ギフトにどうぞ、とのこと。これって、どういう方が買われるんでしょうかと思わず質問してしまったところ、一万円の花火は残念ながらあまり...とのこと。五千円のものは、婚約者のお宅にお邪魔するにあたり、ありきたりな贈り物は持っていきつくしたし...と悩まれた男性が買われていったことがあるそうです。
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あのー、店内とっても素敵なので写真を撮ってもいいですか?「どうぞどうぞ! 撮っていただくのは一向に構わないんですが、やはり無言でパシャっとされるよりも一言おっしゃっていただけた方が嬉しいですね」そりゃそうだ、気をつけようっと。...ということで、店内の写真はすべてお店の許諾付きで撮影しました。

店員さんも明るくて接客が楽しく、なーんだかニコニコしながらいい買物ができました。おまけに今はもちろん売っていない、昭和30年代の線香花火をくださったり。
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線香花火、四種。一番右から、中国製の廉価普及版。筒井時正さんの「東の線香花火 長手牡丹」。「西の線香花火 スボ手牡丹」。昭和な香りたっぷりの昔の国産花火。

花火当日。両親や兄夫婦と一緒にしましたが、やはり両親にとって馴染み深いのはスボ手牡丹。とても喜んでいました。中国製線香花火と国産を比較してみましたが、やっぱり違いました。中国製は質にバラつきがあるようで、とっとと球が大きくなって一瞬だけものすごく艶やかになるけどすぐに落ちるものもあれば、なかなか大きくならないまま最後まで盛り上がらずに終わるものも。国産は派手ではないけれどもしめやか。そして、外れなくどれも美しい。やっぱりお国柄の違いがあるような気がします。

でも。実は母が一番喜んだのは、おまけに頂いた古~い線香花火。匂いまで最近の花火とは異なり、少々きつい感じだったのですが、「そうそうこの匂い、松前町の夏を思いだすわー」と予想以上に嬉しそうにしていました。こちらも技術力のためか、燃え方にバラつきがあったのですが、これもまた懐かしかったそう。子供のころ、誰が一番長く花火を燃えさせることができるか競争したり、あっという間に持ち手が短くなって熱くなったり、とにかく懐かしかったみたいです。
童心に戻った夜でした。
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...といっても、すべて昨年の夏のことですが。すみません、去年は余裕がなくてブログを書く余裕がなかったので、記憶を辿って書いています。今年も福順号さん、花火を販売されているみたいなので神戸近郊の方は是非お立ち寄りを。わたしも行こうと思っています。

福順号
神戸市中央区雲井通5丁目3 サンパル1階
 078-221-1992
10時~19時

Youtubeに国産線香花火のメーカー、筒井時正さんのプロモーションビデオがありました。音楽にあってて、めっちゃかっこいいです。和紙を染めるだけでもこんなに手間がかかってるんだ...。

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# by monisha | 2014-08-02 23:10 | 日本再発見 | Comments(0)

出張時の楽しみ

今は大阪で働いているものの、大学卒業後ずいぶんと長い間東京で働きました。その間に勤めた職場は何故か半蔵門線沿線ばかり。おかげで、半蔵門~九段下~神保町~大手町エリアのランチには、ずいぶんと詳しくなりました。そして、それだけの期間働いていると、お気に入りのランチのお店が何軒かできてくるわけです。

東京出張に年に数度行きますが、泊まりのときは九段下にわざわざ泊まることがあります。それは、魚鐡のランチに行きたいから。

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初めて魚鐡のランチに行ったのはもう何年前だったか。7-8年くらいは前のことかもしれません。当時、たしか転職したばかり。新しい職場付近の美味しいランチを探しているうちに、食べログで高評価だったこちらに辿り着いたように思います。

ピンク色のシャツがお似合いで、いつもニコニコされているおじいちゃん大将が、毎朝築地に行かれていると昔伺いました。うちが好きなところをあちらもよく知っているんですよ、とのこと。ニコニコと「美味しかった?」と聞かれると、こちらもニコニコしながら「もちろん、今日も美味しかったです!」と答えたくなります。
たまには焼き魚を食べようかな、と思うものの、行列に並んでいるうちにやはりいつものしあわせランチが食べたくなってきます。しあわせランチのメインは、てんこ盛りのお刺身。鮮度抜群です。今日はどんな種類が入っているんだろう、とランチがテーブルに来る前から、来てからもお刺身をつつきながらワクワクします。おみそ汁も出汁がよく効いていて美味。今日もボリューム満点のランチです。でも、生クリームやバタで満腹になったときと違って、お魚やお米で満腹になったときってなぜ苦しくないのか。定食の名前通り、しあわせな気持ちに毎回なります。

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あまりにも懐かしくって美味しかったので、レジでお会計の際にお店の方に話しかけてしまいました。「以前この近くで働いていたんですけれども、すごーく美味しいランチが食べたいときはこちらのお見せにお伺いしていました。今日もお刺身が美味しくって、大将もお元気そうで、なんだかとっても嬉しくなりました」
「そうだったんですねー。いつもありがとうございます。今日はご出張ですか? おじいちゃん、今日はちょっと風邪気味ですけれども東京オリンピックまでがんばるって言ってますよ」そう笑っておっしゃっていました。ほっこりした気分になりました。

大好きな魚鐡さん。次の出張のときに立ち寄るのを楽しみにしています。大将のニコニコ顔をまた拝見できるのも楽しみにしています。


魚鐵(うおてつ)

〒102-0073
東京都千代田区九段北1-9-7
  JR総武線 飯田橋駅 東口 徒歩10分
  地下鉄 飯田橋駅 A5番出口 徒歩10分
  地下鉄 九段下駅 7番出口 徒歩2分
 03-3261-3438
ランチ 11:30~14:00 (L.O.13:40)
定休日:土曜日・日曜日・祝日
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# by monisha | 2014-08-01 23:24 | 美味しいもの | Comments(0)

少し不思議(SF)な話

うちの母は少々変わったひとです。自称霊感があるとかで、「おばあちゃんがこないだ○○って言ってた」(祖母は既に亡くなっています)「××の前世は大正時代から昭和初期頃にええとこのお嬢様だったみたい」といったことを普通に口にします。ちなみに、わたしの前世は「ちょろちょろしたメスのネズミ。長~いテーブルのある、暗いお城みたいなところでご馳走をちょろまかそうとしている姿が見える」そうです。もうちょっとマシな前世はないのか...。父は「オランダかフランスの馬。重そうな荷物を引っ張っているし、サラブレッドとかじゃないみたい。飼い主のおじいさんによう可愛がられていた」とか。なぜ動物から人間へ? でも、逆パターンもあるようで、うちのムサシネコは「この子、わたしの弟だったわ」とのこと。母の弟、つまりわたしの叔父は早産のため生後すぐに亡くなってしまいました。

反対に、わたしには全く霊感がありません。本当に、全く、これっぽっちも。そんなわたしが、伏見稲荷神社に行ったときのお話です。

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「今度の週末、どこか行きたい?」「行きたいところ、行きたいところ...。あ、伏見稲荷! 以前京都に住んだことがあったのに、一度も行ったことないんですよねえ。あの鳥居がズラーっと並んでいる姿が一度見てみたい! そういえば伏見稲荷って外国の観光客にも人気だそうですよ。日本人にもあの赤い鳥居の行列はインパクトがあるけど、外国の方も相当驚かれるみたいで。写真にも撮り甲斐がありそうだし、暑いだろうけど行きませんか?」
ということで、ある夏に伏見稲荷に出かけることに。JRの駅を降りたら目の前にすぐ神社ですし、アクセス良好な場所です。

「おー、本当に鳥居だらけ!」「小さい鳥居まで入れたらいくつあるんでしょうねえ?」「狛犬ならぬ狛狐、それぞれ顔が違いますねー。凛々しいのも可愛いのもあるー」と、楽しく写真をバシャバシャ撮りながら歩くわたしに、Tさんも相槌をうったりコメントをしたり、普通に応対していました。が、気づくと妙にしんどそう。
「結構坂きついなあ」「めっちゃ汗かいてきた」「足が重いかも」
あれ? 運動不足? 普段これだけ怠惰な生活をしているわたしが元気なのに、なんでそんなにしんどそうなんだろう。意外に体力ないんやなあ。学生時代スポーツしてたし今でもそこそこって言ってたのになあ。
「せっかくだから山の上まで行きます?引き返す?」「...せやなあ。せっかくやし行こか」と、とりあえず上へ向かって歩いたもののだんだん無言に。あとから振り返るとなーんか変な様子だったのですが、カメラを構えたわたしは被写体以外目に入りません。カシャリ。パシャリ。気にせず、写真を撮り続けました。

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で、伏見稲荷からしばらくたったある日。
「いやー、今だから言えるけど、あの日はめっちゃやばかったわ」「あの日ってどの日ですか?」「伏見稲荷の日」えっ? なんのこと?
「なんか途中から足が異常に重くなってきて、体力が吸い取られるみたいな感じがした。○○の辺りが一番やばかったなあ。あそこを通りすぎたら、急にまた身体が軽くなってきたけど」......。そういえば、途中から急に歩くのが早くなってた!
「あんだけやばかったのは佐賀に行ったとき以来かもしれんなあ。何も知らずに行ったんやけど、北波多村ってところが実はその筋では有名な場所らしくて」ちょっとちょっと、Tさん、いわゆる霊感が強いひと? 何か見えるひとなの? 以前からそういうことがよくあるの??
「いや、そんなんないよ。ただちょっと気持ちが悪かったり、変だなと思ったり、近寄りたくないと思うだけ」そういうのを感じるひとを霊感があるひとと世で呼ぶのでは?
「いや、ほんまに霊感って呼ぶほどじゃないって。あれだけやばかったら普通誰でも感じるよ」......。何も感じずに写真を楽しくバシャバシャ撮ってたわたしの立場はどうなんねん!普通ちゃうんか!
「うーん、猫島さんの場合、虫よけスプレーちゃうけど、悪いものが近寄ってこれない何かを発してるんじゃない? だから自分が気づかなくても向こうが避けてくれるから、大丈夫なんだよ。僕の場合、そういうバリアがないから気づくんだよ、きっと。自己防衛本能みたいなもんでさ」うむむ、わかるような、わからないような。

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さらに後日。
「......ってことがあってさー。Tさん、見た目がお坊さんっぽいけど中身もそれっぽいよねー。はははー。あ、そのときの写真、見る?」と母と話していました。
「気分が悪くなったのって、ここでしょう」と母はある写真を見て指摘しました。......。たしかに、この写真の前後です。なんで知ってるの?
「このあたりに何かいるわ」ま、マジっすか? 示し合わせたとも思えないのに、霊感がありそうなひとが二人とも同じようなことを言うだなんて...。

その後も、Tさんと神社仏閣に行くと不思議なことがありました。鞍馬寺に行ったときには、肉眼ではなかったのにシャッターを切ると何故か光が差し込んだ写真が撮れたり。
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こんな光、肉眼では決して見えなかったんですが...。
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「ええっ!? 今のな、何??」そう思ってシャッターを切り直したら光は消えていました。

先日宮島に行ったときはこの鳥居の中に入りたくないような気がすると言われたり。
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一緒に写真を撮ったら、一人だけ白っぽい光(オーラ?)に包まれていたり。…顔が写っているため、さすがにブログには掲載できませんが。

霊感ってあるんですか? この世のものならざらぬ、エネルギーとかオーラとか、霊っているんですか? 心霊スポットと呼ばれる場所には何があるの? 自分が何も感じないせいか、信じてよいのか担がれているのか、いまいち解釈に困っています。
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# by monisha | 2014-07-30 23:01 | Odds & ends | Comments(0)