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旅、ときどきネコ

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個人旅行、一人旅大好き。デジタル一眼レフによる旅先の思い出を中心に時々ネコの写真です。09年11月から半年間はドイツ滞在記をupしていました。

ライオンキング@ニューヨーク

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ライオンキング上演中のミンスコフ劇場のエスカレーター。悪役っぽい顔に見えるので、これは悪い叔父さんのスカー?でも、主役じゃないキャラクターの顔をかたどっているのも不思議な気がするので、これはお父さんのムファサ?

こちらにこれまで見たミュージカルのランク付けをしましたが、ビリーエリオットに続いたのは一昨年ニューヨークで見たLion Kingと今回ロンドンで見たMamma Mia!です。どちらも、楽しさの種類や中身は違うものの、ひたすら明るい!楽しい!という印象が残りました。

ライオンキングは舞台背景が大掛かりで色遣いも鮮やか、スペクタキュラー。劇場自体も大きいし俳優数も多い。シーンによっては客席にまで俳優さんが来たり、全体的に派手です。これぞエンターテイメント!とどこもかしこも主張しています。
劇団四季のCMで、背の高いキリンが舞台上をゆっくりと闊歩する姿を目にされたことのある方も多いのではないでしょうか。CMで見たときは、人間が大道具を使って動物を表現するとは無理がある...と正直なところ思っていましたが、舞台で実際に目の当たりにすると、思っていたよりずっとスケールが大きく、圧倒されるものがありました。

キャストに当たったのも評価が高い理由です。特に素晴らしかったのは、子ども時代のシンバを演じた少年でした。無理に子どもっぽさを出していない素直な演技、歌のうまさ、ダンスのキレ。子役として上手いという域ではなく、俳優として素晴らしいと思いました。歌とダンスの上手さってどういうことだろうと考えてみたのですが、ひとつは”パンチがある”ということ―言い換えると、”メリハリがある” “緩急がある”という意味ではないかと思います。つまり、一本調子の真逆。どこまで無意識なのか意識的なのかはわかりませんが、心に残る、魅せられる歌手や踊り手は、ここぞと強調するところと少し引くところを心得ているように感じます。シンバくん、小学生だと思うのですが実に見事。
ライオンキングの前日にビリーエリオットを見たため、二日連続で子役が主役(級)のミュージカルでした。子役対決は、シンバの圧勝。ビリーも悪くはなかったけれども、比べると格の差を感じるほどでした。きっと、ビリーのキャスティングの際には、上手さだけではなく、見た目や役柄の雰囲気、年頃といった他の要素も考慮されたのかも...と想像しています。

少年シンバがあまりにもよかったのでつい熱が入りましたが、他のキャストもよかったです。ミュージカルでもオペラでも、主役級や準主役級、あるいは目立つ脇役の中に「うーん...」と首をひねりたくなる歌手が大抵いるもの。ライオンキングの前日だったと思いますが、メトロポリタン歌劇場でカルメンを見たところ、主役のカルメンがいまいちでとーってもガッカリしました...。チケットも高かったのに。ところが、ライオンキングでは残念な方が全然いません。全体的にレベルが高い!すごくプロフェッショナルな舞台でした。

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これもミンスコフ劇場のエスカレーターの写真。全体的に煌びやかでした。

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by monisha | 2012-07-10 21:47 | 舞台

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