モンシャウへの道~前編


先週末、モンシャウ=Monschauという小さな町へ小旅行しました。わたしの持っているドイツのガイドブックには載っていないほど小さな町。正直今まできいたこともなかったし、ドイツ人の同僚に「モンシャウ知ってる?」ときいても、全員が知っている...というわけにはいかない町。今住んでいる場所から日帰りで行け、クリスマスマーケットがきれいそうな場所を探しているうちにみつけました。ドイツ観光局によるクリスマスマーケットサイトで「pearl of the Eifel region」「one of Europe's best kept secrets」と紹介されているのを見るうちに、どうしても行きたくなってきました。
友だちが遊びに来るとよくモンシャウに連れて行くというStewartによると、車だと一時間半だとか。わたしは運転できないし、公共交通機関だと三時間だよ、というとあんな小さな町に電車とバスで行けるんだと驚かれました。
せっかくだから行きと帰りとで全く同じルートもおもしろくない。行きはドイツのアーヘン経由、帰りはベルギーのリエージュ経由にしようと切符も買いました。買ったばかりのバーンカードによって割引もされたし、なんだかうきうきしてきました。
往路はほとんど問題なく、モンシャウに無事辿り着くことができました。トラブルは一回。
アーヘンHbf(中央駅)からRoetgenという町まではSB63というバス、そこからモンシャウまでは165番バスに乗り換える...と日程表には書かれています。どちらも終点まで行くみたいだし、わかりやすそうです。
63番バスはほぼ定刻通り駅に来ました。最初は大聖堂など町中を走りますが、すぐに郊外へ。この白い空と枯れ木、時折ウシって去年ザイフェンにバスで行ったときみたい。思いにふけっていると、Roetgen postというバス停に到着です。乗換時間が一分しかないことに若干疑問を感じつつ、降りました。バス停の時刻表によると、165番バスはすぐに来ることになっています。
あかん、次のバスは二時間後までないわ。これは乗りそびれたら大変...大丈夫かなあ。
と、時刻表をみつめているとふとクラクションがきこえます。音がした方を見ると、さっき降りたバスでした。なんだろう、と思いつつバスをよく見ると、なんとSB63という標記が消えて代わりに165という数字が現れています。
慌ててバスに走り再乗車しました。
なんやねん、紛らわしい。ほな最初から一つの番号でアーヘンからモンシャウ行きにしてほしいわあ。
なんだか納得がいきませんが、モンシャウまでは行けたしまあよし。一人旅中、これまでいろいろなことがあったので、このくらいのことたいしたことありません。
帰り道のトラブルは中編、後編へと続きます。