旅、ときどきネコ

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個人旅行、一人旅大好き。デジタル一眼レフによる旅先の思い出を中心に時々ネコの写真です。09年11月から半年間はドイツ滞在記をupしていました。

優しい手

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タビを後ろから抱きしめるクロ。優しい手、というよりは迷惑な手?
E-620/ SIGMA 30mm F1.4

ドイツへの便はエコノミーだったため、機内に預ける手荷物の上限は20キロ。夏服だったらまだしも、冬服はとてもじゃないけれど、入りきりません。無理にスーツケースに入れることを諦め、日本からEMSで小包を送ることにしました。中に入れたのは服、乾燥うどん・とろろ昆布・ふりかけ・お茶漬けのもとなどドイツで恋しくなると思う日本食、ベルギーやイタリア・フランスなどのガイドブックなど。

三日ほどで日本からドイツに到着するということだったので、11月13日の金曜日に集荷を依頼しました。飛行機は15日の日曜に成田を発ち、同日中にドイツに着きます。出勤は火曜からなので、月曜には家にいるだろうし完璧。
そう思っていましたが、月曜も火曜も水曜もまだ荷物が届きません。すぐに必要になると思われるものはすべてスーツケースか手荷物に入れておいてよかったです。

木曜の晩、会社から帰宅するとポストにドイッチェポストからの手紙が来ています。ドイツ語なので何が書かれているかさっぱりわかりません。不在伝票かな。まあいいや、明日会社で誰かにきいてみよう。

翌日、会社で同僚のWulfrikに手紙を見せました。
「これって日本でいうヤマトの不在伝票みたいなものですか?どこに電話したら再配達してもらえるか教えてください」
手紙をさっと読むとこう言いました。
「いや、これは税関まで取りに行かないといけないんですよ。僕もアメリカから通販したときにここに行きました。今日車だし、昼休みに行きましょう」
税関?車?話をきくと、どうやら車でないと行けない場所にあるそうです。

結局、会社から税関は車で20-25分ほど。本当に親切なWulfrikのおかげで助かりましたが、そうでなかったらどうやって自分で行けたか。荷物は二つ、しかも合わせると合計10キロを超えると思われます。
税関ではダンボールを留めていたテープを一旦切り、中身を見せるよう指示されました。やばい。内容物に「食べ物」と書くとややこしいので「衣類・書籍」としていましたが、中には醤油煎餅とか入っています。自分以外の人が開けることを全く想定していなかったので、箱の一番上にあるかもしれません。
ベリベリッ。
ほ、一番上はフリースでした。しかし、中身をどんどん取り出されます。
「これは?」
「入浴剤です」
入浴剤を入れてお風呂に入るのがだいすきなわたし。ドイツでもヴェレダの入浴剤があることを知っていましたが、桧や緑茶、桜など日本の香りが恋しくなるにちがいないと思い、そういえば荷物に入れたのでした。薬品が入っているかと聞かれましたが、Wulfrikがバスソルトと訳してくれたおかげでごまかせました。
「なんですか、これは?」
コイン状のローションマスクです。乾燥肌のわたしには、時々化粧水をたっぷり含ませたマスクが欠かせないので。しかし、こんなことまで説明させられるの?なんだか恥ずかしくなってきました。

幸い、とろろや煎餅の正体は聞かれず、なんとか無事荷物を受取ることができました。この後、Wulfrikはわたしのアパートまで車で連れて行ってくれ、重たい荷物を五階まで階段で運んでくれました。せっかく日本食がいっぱい届いたし、何か持っていってよと伝えても「じゃ、最後にあまったら頂きます」と言われただけでした。

先日のモンシャウからの帰り道のベルギー人の女の子もそうですが、困ったことがあると色々な人に助けてもらっているなあと感謝の気持ちが心にいっぱいです。ドイツ到着初日、中央駅からアパートまでの道がいまいちわからず、地図を片手にウロウロしているときは大学生くらいの若いカップルが助けてくれました。出勤初日、会社の近くまで来たものの最後道がわからなくなっていると「学校が近くにあるから途中まで案内するね」といって高校生、いや中学生くらいの女の子が助けてくれました。
わたしが日本にいるとき、困っている外国人を助けているか。京都に住んでいた頃は外国人観光客をよく見かけたので、JRの駅前や四条でバスを教えたことは何度かあります。しかし、ドイツに来てから出会った人々のように、積極的には助けようとしていないように思います。わたしが中学生だったときには、困った人を見かけても恥ずかしくて声をかけられなかったのでは。

これまで親切にしてくれた人たちへ直接恩返しすることはできないけど、帰国したら見知らぬ困った人へ手を差し延べて優しさを少しでも還元したいと思いました。
クリスマスも近くなってきたし、やたらしみじみ気分です。
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by monisha | 2009-12-02 03:32 | ドイツ生活