2010年 01月 21日
ヨーロッパにおけるクリスマス
前回に引き続き季節外れなお話です。
キリスト生誕の日を日本では「クリスマス」と呼びます。クリスマスは英語。フランス語ではノエルと呼ぶとブッシュドノエルのおかげで知っていましたが、その他の国の言語ではクリスマスに近い響きの言葉で呼ぶのだろうと思い込んでいました。
ところがところが。クリスマスシーズンのドイツで看板やポスターを見ても、Cから始まる単語なんて載っていません。ドイツ語でネコをKatzenと言うことだし、CではなくKかと思い探しましたが、やっぱりみつからず。渡独してしばらくしてからようやくWeihnachtenという言葉に気づきました。Christmasはキリストとミサを組み合わせた言葉ですが、Weihnachtenは英語で言うとdedicated night、つまり奉る夜。響きも意味も異なります。
気になって、ヨーロッパ系言語におけるクリスマスを調べてみました。
Group A
デンマーク語:Christmas
ノルウェー語:Christmas
スウェーデン語:Christmas
アイスランド語:Christmas
ラトビア語:Christmas
ルーマニア語:Christmas
スロベニア語:Christmas
Group B
オランダ語:Kerstmis
リトアニア語:Kalėdos
ロシア語:Кристмас
ベラルーシ語:Калядны
ブルガリア語:Коледа
Group C
フランス語:Noel
イタリア語:Natale
ポルトガル語:Natal
スペイン語:Navidad
アイルランド語:Nollag
ゲール語:Nollaig
ウェールズ語:Nadolig
Group D
フィンランド語:Joulun
エストニア語:Joulud
Group E
クロアチア語:Božić
ポーランド語:Boże Narodzenie
Group F
チェコ語:Vanoce
スロバキア語:Vianoce
Group G
ギリシャ語:Χριστούγεννα
セルビア語:Цхристмас
ハンガリー語:Evzaro
ウクライナ語:Різдвяний
Dictionary.com Translatorによる
こうしてみると、いくつかのグループに分けられることがわかりました。
Aは北欧中心。英語と同様、キリストのミサを意味する言葉です。
Bはオランダ以外は旧ソ連諸国中心。文字が読めないので推測ですが、これもKから始まるのでキリストを意味しているように思います。
Cはラテン諸国プラス英国。"生まれた"という意味から派生している模様。
Dの意味は検討がつきませんが、フィンランドとエストニアは海を挟んで向かい合っているので、言葉が似ていることに納得です。
Eのクロアチアとポーランドはいずれも東欧ですが、チェコやハンガリーなど数カ国が間にあります。
Fのチェコとスロバキアは隣国同士。1992年まではひとつの国でした。
Gは分類できなかった国々です。
ヨーロッパの地図をご覧になると興味深いかと思います。
ヨーロッパは英国以外は陸続きなのに、国によって言語も文化もそれぞれで本当におもしろい。地図を見ていたら行きたい国が増えました。
ちょっと真面目なお話をお送りしました。
キリスト生誕の日を日本では「クリスマス」と呼びます。クリスマスは英語。フランス語ではノエルと呼ぶとブッシュドノエルのおかげで知っていましたが、その他の国の言語ではクリスマスに近い響きの言葉で呼ぶのだろうと思い込んでいました。
ところがところが。クリスマスシーズンのドイツで看板やポスターを見ても、Cから始まる単語なんて載っていません。ドイツ語でネコをKatzenと言うことだし、CではなくKかと思い探しましたが、やっぱりみつからず。渡独してしばらくしてからようやくWeihnachtenという言葉に気づきました。Christmasはキリストとミサを組み合わせた言葉ですが、Weihnachtenは英語で言うとdedicated night、つまり奉る夜。響きも意味も異なります。
気になって、ヨーロッパ系言語におけるクリスマスを調べてみました。
Group A
デンマーク語:Christmas
ノルウェー語:Christmas
スウェーデン語:Christmas
アイスランド語:Christmas
ラトビア語:Christmas
ルーマニア語:Christmas
スロベニア語:Christmas
Group B
オランダ語:Kerstmis
リトアニア語:Kalėdos
ロシア語:Кристмас
ベラルーシ語:Калядны
ブルガリア語:Коледа
Group C
フランス語:Noel
イタリア語:Natale
ポルトガル語:Natal
スペイン語:Navidad
アイルランド語:Nollag
ゲール語:Nollaig
ウェールズ語:Nadolig
Group D
フィンランド語:Joulun
エストニア語:Joulud
Group E
クロアチア語:Božić
ポーランド語:Boże Narodzenie
Group F
チェコ語:Vanoce
スロバキア語:Vianoce
Group G
ギリシャ語:Χριστούγεννα
セルビア語:Цхристмас
ハンガリー語:Evzaro
ウクライナ語:Різдвяний
Dictionary.com Translatorによる
こうしてみると、いくつかのグループに分けられることがわかりました。
Aは北欧中心。英語と同様、キリストのミサを意味する言葉です。
Bはオランダ以外は旧ソ連諸国中心。文字が読めないので推測ですが、これもKから始まるのでキリストを意味しているように思います。
Cはラテン諸国プラス英国。"生まれた"という意味から派生している模様。
Dの意味は検討がつきませんが、フィンランドとエストニアは海を挟んで向かい合っているので、言葉が似ていることに納得です。
Eのクロアチアとポーランドはいずれも東欧ですが、チェコやハンガリーなど数カ国が間にあります。
Fのチェコとスロバキアは隣国同士。1992年まではひとつの国でした。
Gは分類できなかった国々です。
ヨーロッパの地図をご覧になると興味深いかと思います。
ヨーロッパは英国以外は陸続きなのに、国によって言語も文化もそれぞれで本当におもしろい。地図を見ていたら行きたい国が増えました。
ちょっと真面目なお話をお送りしました。
by monisha
| 2010-01-21 20:27
| ドイツ生活