旅、ときどきネコ

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個人旅行、一人旅大好き。デジタル一眼レフによる旅先の思い出を中心に時々ネコの写真です。09年11月から半年間はドイツ滞在記をupしていました。

君の名は

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E-620/ Vario-Elmar 14-150mm F3.5-5.6/ Daydream AKA Pale&Light Color Filter
子どもの頃のニュンカさんは「ニュンカちゃん?」と呼びかける度ににゃーと返事をしてくれました。
最近はさっぱりです。


昨日、会社でプリンターに出力したはずのものを取りにいったときのことです。

ん?んんっ?おっかしいなあ、印刷したはずなのに何もないわ。違ったプリンターに出したんかなあ。いやいや、標準に設定されているしそんなはずは…
「…山さん」
エンターキーの押し忘れ?ああ、ありえる。でもそういえば昨日も出力したものがみつからなかったような。あれ、故障?困った…
「猫山さんっ!」
「は、はい?」
声の主は独日ハーフの同僚。普段ほかの人がいるときは英語ですが、一対一の会話だとお互い日本語を話すのでした。
「そのプリンター、壊れてますよ」
なーんだ、どおりで。

わたしの会社では同僚とも上司ともお互いファーストネーム。入社一年目だろうと、60代の会長だろうと、みーんな下の名前で呼び合います。ドイツに来て以来苗字プラスさんで呼ばれていないので、一瞬誰のことかわかりませんでした。

アメリカから帰国したのは高校卒業後。大学入学当初も、誰もが自分のことを猫山さんと呼ぶのに違和感を覚えたことを思い出しました。

親から呼ばれる名前、兄から呼ばれる名前、親戚から呼ばれる名前。友達の中でも小学校のとき、中学校、大学でそれぞれあだなが違います。
日本語を話しているときに一番多い呼びかけは猫山さん。英語を話しているときはファーストネームがほとんど。ネコヤマと呼ばれるのはホテルにチェックインするときか劇場でチケットを引き取るときに名乗ったときくらいでしょうか。

呼ばれる名前によって、自分の見せる顔も違うような気がします。Ms.ネコヤマと呼ばれると、ものすごく改まった感じがするし背筋を伸ばさないといけないような気分になります。ファーストネームで呼ばれると、構えなくていい気がします。大学のときのあだなは響きがまぬけなせいか、ふにゃっとした気分に。すごく親しい人しか使わない名前というせいもあるかもしれませんが。

平安時代、貴族階級においては名前は口にはされず、親や配偶者などごく一部の人しか知らないものでした。ゲド戦記では、真の名前を知られると相手から操られてしまいます。

名前ってなんだろう。自分の一部であるような、名前によって形作られている自分があるような。
名前って不思議です。
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by monisha | 2010-02-10 21:06 | ことば