2010年 03月 03日
イタリア旅行22~フィレンツェ編~再度MaxMara
モノクロにするとごく普通の光景が急にドラマになるように思います。下のカラー版とどちらがお好みですか?
構図を決めるときモノクロの方が気合が入ってたかも。左にある柱や標識のきれっぱしがちょっと邪魔ですね。もう二歩右に寄って撮るべきでした。ユトリロっぽい淡い色合いは好きなんですが。
「この後、どこ行く?」
実はフィレンツェのマックスマーラものぞいてみたいなあ。いやいや、赤いコートをヴェネツィアでもう買ったし、本当に見るだけね。でもお店はどこにあるんだろう。前回フィレンツェに来たときも行ったんだけど、元々方向音痴の上に何年も前だし…。
「あ゛」「なーんや」
モッツァレラバーの真横にありました。
「ボナセーラ!」
お店に入るとすぐに店員さんが。しかし、押し付けがましいことは一切ありません。
「何かお探しでしょうか」
コートが見たいんですけれども、どちらですか?
「コートは一階の奥です。ただし、こちらのラックにかかっているものは除外となっていますのでご注意くださいね。あとは全部セールになっています」
あー、やっぱりオフホワイトいいなあ。でもサイズが明らかに大きいや。46号って日本でいう何号なんだろう? イタリアはヨーロッパの中では小柄な方が多いせいか、小さい~標準サイズよりは大きいサイズの方が残っていました。あ、これいいかも。こっちも…。
「よろしければサイズを見てきましょうか」何着かを真剣に見ていたら店員さんが声をかけてくれました。
見るだけのはずだったけど…。えーと、試着するだけだったら構わないよね。大丈夫、どうせサイズがないって。
しばらくすると、三、四着ほどコートを持っておねーさんが戻ってきました。頼んだの以外も混ざってるような。
「店中の38号を持ってきたわ」とおねーさんはウィンク。めっちゃやる気やなあ。しかし、売りつけてやろうという雰囲気では全くありません。茶目っ気たっぷりの様子にこちらまでニッコリ笑ってしまいます。
試着のため二階に上がる途中、ダウンコートが目に留まりました。そういえば、ヴェネツィアでもここフィレンツェでも今までに見たコートはウールなど厚めのものばかりで、ダウンはほとんど見ていません。
「あら、ダウンもお好き?あとでサイズを見てくるわね」
ダウンも追加で四着ほど持ってきてくれたおねーさん。合計10着近くになってないかい?
「さあ、試着した後二つに分類しましょう。このコートはちょっと…というのはこちら。うーん、迷うなあというのはこちらね」すごくテキパキした感じです。でもどうしよう。本当に試着するだけのつもりだったんだけど。もうヴェネツィアで買ったんだ、って言ったら納得してくれるよね。あー、悪いことしちゃったなあ。
試着していると、やはり気に入ったのが出来てしまいます。遠くで見ると白っぽいのに、近くで見ると白と黒が織り込まれている薄めのコート。リバーシブルの黒。襟元がお洒落なダウンコート。どれも素敵だなあ。誘惑に負けてしまったか、鉄の意志を貫いたかはご想像にお任せします。
ちなみにお値段は薄めのコートの場合350ユーロ、厚めのコートは400ユーロから、ショートダウンは200ユーロ弱程度でした。日本でマックスマーラを買うことを考えると、かなりお得ではないでしょうか。一月上旬時点での割引率は20%。季節が進むにつれ割引率は上がるのでしょうが、サイズはどんどん少なくなっていくことと思います。お店ごとに品揃えが違うので、複数の都市に行く場合は両方のショップをチェックするのもいいかもしれません。ヴェネツィアで母が買ったのと同じコートをミュンヘンでも見かけましたが、値段はやはりイタリアの方が安かったです。
MaxMara
Via de' Tornabuoni, 22
50123 Firenze
これもモノクロ。ついつい普通に撮ってしまって後から「しまったぁ!あそこはアートフィルターを使うべきだった...。特にラフモノクローム!」と地団駄踏むことがしばしです。学習能力ないのか。
ヨーロッパの街並とモノクロは相性がいいと思いません?
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追記:このとき思い切って買っちゃったコートはこんな感じです。フィレンツェの後にボローニャでオペラに行った際にこのコートを早速着たし、3-4月にかけて温かくなってきてダウンでは暑すぎるというときにも重宝したし、なかなか活躍したコートでした。やっぱり買ってよかったです。
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by monisha
| 2010-03-03 08:05
| Firenze