2010年 04月 14日
ロンドン旅行1~ミュージカル
ロンドンの超定番観光スポット、ビッグベンも夕暮れ時にトイカメラフィルターを使って撮ると、不思議な雰囲気になります。
今回のロンドン旅行の主目的は舞台です。バレエも見たかったのですが、ちょうどいい公演がなかったので残念ながら今回はお預け。代わりにミュージカルを見ました。金曜晩にひとつ、土曜のマチネーと晩にひとつずつの計三つです。舞台漬けの幸せな時間でした。
で、見たものを気に入った順番にすると
Billy Elliot the Musical>>>Oliver!>>Sister Act
となりました。今回見たものはどれも過去に映画化されています。ビリーエリオットは日本では「リトル・ダンサー」というタイトルの映画。オリバーは1968年公開の同名の映画。シスターアクトは「天使にラブソングを」です。
三年前にロンドンに行ったときもミュージカルを見ました。そのときに見たものを含めた順番にすると
Billy Elliot the Musical>>>Sound of Music>Oliver!>Phantom of the Opera>>Sister Act
です。
ビリーエリオットの首位は変わりません。もう、感激感動です。終幕の瞬間、もう一度最初から見たい!と心底思いましたし、舞台鑑賞から一週間以上が経つ今も感動の余韻が残っています。
しかし、誰にでもお勧め…というわけではありません。「普段あんまり舞台は見ないけどロンドンにせっかく旅行するんだし本場のミュージカルでも見てみるか」という方でしたら一番のお勧めはオペラ座の怪人です。わかりやすいストーリー展開ですし、音楽も一度は耳にしたことがあるかと思うので予備知識ゼロで行っても多分大丈夫。「英語がよくわからなかったし、みんな楽しんでるのになんだかわたし一人置いてけぼり…」ということはあまりないかと思います。
映画もそうでしたが、ビリー・エリオット・ザ・ミュージカルは非常にイギリス的です。1984-85年の大規模炭鉱ストライキで揺れるイングランド北部の町が舞台のため、サッチャー批判など当時の政治的背景、ワーキングクラス対ミドルクラスといった階級間の軋轢なども描かれています。ロンドンのロイヤルバレエの先生以外、俳優さんたちも全員イングランド北部の強~い訛りで話しているため、セリフを聞き取るのが大変でした。実際、劇中でもロンドンの裕福そうな人がお父さんの話す言葉を理解できない…というシーンがあります。Good luckはgood look、solidarityはsoldierlyにしか聞こえませんでしたし。
少年の成長物語という面に注目して見ることもできますが、時代背景を知っていた方が感動が深まりますし、ストーリーも理解できます。
そのため、ミュージカルを見る前に映画を見ておくことを強くお勧めします。
わたしは封切時、映画館でこの映画を見ました。そのときもいい映画だなあと思いましたし、買ったプログラムは実家に今でも保管されています。しかし、今回ミュージカルで見た方がより心に染み入りました。
長くなりましたので、ビリーエリオットの感想は「ロンドン旅行2」に続きます。
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by monisha
| 2010-04-14 05:21
| 舞台