旅、ときどきネコ

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個人旅行、一人旅大好き。デジタル一眼レフによる旅先の思い出を中心に時々ネコの写真です。09年11月から半年間はドイツ滞在記をupしていました。

帰国直前のおはなし。

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ラインを見下ろす古城。わたしのイメージするドイツってこんな感じでした。

ご無沙汰しています。帰国後のここ一ヶ月、半ネット落ち状態でメールチェックは週一、二度、ブログにもろくにアクセスしていない状態でした。すみませんです…。帰国直前の話、先日参加した撮影会の話など、何本か記事がたまったのでまとめてアップです。今後も、一ヶ月に一度更新するかどうかの不定期になりそうですが、気が向いたときによろしくお願いします。

荷物をなるべく増やさないようにしようと心がけているつもりでしたが、帰国の際には荷物がやっぱりふくれてしまいました。ドイツから日本への国際郵便をいくつか調べましたが高いものばかり。船便は採算が悪いということで、廃止になってしばらく経つそうです。以前、ドイツから日本へ荷物を送ったときに約一週間程度とえらく早く届いて驚いたことがありました。船便なのに何故??と当時は不思議でしたが、船便なんてそもそもなかったのなら納得です。結局、DHL Paketで送ることにしました。

DHLには英語サイトがあります。ネットで荷物の集荷も依頼できるようなので、すべてネットで注文することにしました。ふむふむ、大きい荷物の場合はPaketというやつを選べばいいのか。10kgまで、もしくは20kgまでか。えーと、ドイツから日本行きというところをクリックして…??あれ?なんで突然ドイツ語に?英語サイトのはずなのにおかしいなあ。よーし、もう一度。ここを入力してクリックして…?ん?また?えーと、落ち着いてよく考えて。さっきは何か違うアイコンを選んじゃったのかなあ。落ち着いてもう一度。ここを入力。次にここをクリック。
…うがー、やっぱりドイツ語や!国際郵便なんて、非ドイツ人が使うことが多いだろうに、なんでドイツ語サイトのみやねん。ドイツ語から英語への翻訳なんてたいして時間かからんやろ!怠慢やわ!!大体、DHLなんて世界中にオフィスがあるグローバルカンパニーやんか!そんな会社に英語サイトがないってどういうことやねん!

つい腹を立ててしまいましたが、嘆いていても仕方ありません。同室のNadiaに頼むことにしました。
「あのーNadia、時間があるときに手伝ってくれる?」
「もちろん。いつでもいいわよ。でも、DHLに英語サイトがないなんて信じられないわね。恥だと言ってもいいんじゃないかしら。よくもグローバルカンパニーだなんて言えるわね。国内郵便ならまだしも、国外ならドイツ人以外なら利用して当然じゃない。ドイツ語版しかないだなんて信じられないわ」普段穏やかで物静かなNadiaですが、言うときは言います。結構辛辣。うーん、さすがドイツ人。
荷物の内訳は?数量は?重さは?送付先に無事届かなかった場合は、送り主に戻す?それともオークションにかける?思いもかけない質問もありましたが、なんとか無事依頼。6ユーロも追加でかかりますが、集荷は午前中と時間指定することにしました。自分で郵便局に運ぶと無料ですが、荷物が重いのとアパートがエレベーターなしの5階なので、自力では無理です。車があるならまだしも、自転車の荷台に10kg以上の荷物を乗せてえっちらおっちらなんてねえ。
日本だったら、電話で集荷依頼したら無料ですぐに来てくれるのになあ。合計何キロと事前に記入せずとも、その場に秤を持って来てくれるのになあ。

荷物を集荷してくれるのは、出発前日の午前中。なかなか来ません。よくよく見ると、集荷は正確には8時から13時まで。まあ、そのうち来るやろ。
11時すぎ。…まだぁ?イライラしながら今か今かとじーっと待ち続けるこの状態。なんだかデジャブを感じるような。デジャブってわたし、何を思い出してるんやろ?…ああ、わかった。あれだ。
12時すぎ。ほんまに来るんか??最後に会社のみんなでランチに行こうって言ってたのに、これだったらもう間に合わへんわ…。なんか悲しい。あー、でも待たせても悪いし、Alyssaあたりに行かれへんってメールしとかんと。うがー、DHLめ!!
13時10分前。6ユーロ追加で払ったのに、DHLの奴何しとんねん!!あー、腹立つ!!怒りの苦情電話をかけんと。…って待った。英語は通じるん?通じんかったら、どないして文句言えばいいんやろか。

13時5分前。
ピーンポーン。
来た来た!やっとや!一応13時前ってことは苦情を言うわけにはいかんなあ。このやり場のないフラストレーション。これはこれで、腹立つなあ。

やってきたおにーさんは、玄関の前に置かれたダンボールを見て顔をしかめています。伝票等すべてプリントアウトしていますが、インボイスと発送票の正確な貼り方がいまひとつ自信がなかったので、実際には貼っていなかったためでしょうか。でも、ガムテープも用意してすぐ貼れる準備はしてあるし、たいして時間かからへんはずやけど。荷物が大きいせいでしょうか。たいしたことない荷物だったら、最初っから自分で運んでるやろ。集荷依頼したってことは、たいしたことあるってわかってるんちゃうか?
少し前まではもっと遠慮深い考え方をしていたはずなのに、いつの間にか頭の中でも自分を堂々と正当化していることに気づきました。おそるべし。

“Xxxxxxx?”
「ヴァス?I’m sorry, but I don’t speak any German」
“XXXXxxxxx!! ハー(わざとらしい溜息)。ちっ(舌打ち)。”
ドイツ語はわかりませんが、一番よく耳にするののしり言葉はわかります。そして、溜息や舌打ちは万国共通の模様。なんやなんや、わたし文句言われてるんか?こういうときは全く言葉がわからないふりに限るな。でも、こっちは集荷代金も払ってるんやし、荷物を運ぶのはそっちの仕事やろ!
向こうがニコニコしながら重たくて困っちゃったなあ、という素振りをしたのだったらこちらも申し訳ない気持ちになりますが、ふてぶてしい態度をとられるとこちらも意地でも申し訳ない態度なんてとるものか、という気分になります。
日本の「お客様は神様です」文化とはえらい違いです。

わたしの場合、足で蹴らない限りなかなか運べないくらい重い荷物でしたが、さすがはプロ、一旦その気になるといとも軽々と荷物を運んでくれました。階段を三往復はさすがに悪かったかなあ。

ランチには間に合わなかったものの、その後会社に最後の挨拶に行ったとき。IngridとAlyssaに荷物の集荷の話をしました。
「…ってことがあってさ。ランチに間に合わなかったの残念だったなあ」
「そんなにギリギリの時間に来たなんて、せっかく申し込んだなのにね。大体、荷物を運ぶことが仕事なんだからその態度はないわね」とIngrid。
「でも、半年もいたんだからわたしたちドイツ人は文句を言うのが大好きだってことにそろそろ気づいたんじゃない?」笑いながらAlyssaです。
全くそのとおり、と言っては悪いかなあ。でも、お客さんをお客さんと思わない態度や、すぐにcomplainするってのは本当だなあ。「う、うん。気づき始めたところ…って感じかな?」
「ふーん。”気づきはじめたところ”って本当に?」ニヤっと笑われました。バレてら。
「えーと、実は数ヶ月前にインターネットのプロバイダとトラブルがあった頃から気づいてたかも」

とか何とかありましたし、サービス業のサービスの悪さには大変驚くところがありましたが、同僚はいい人そろいでした。ふりかえると、本当にあっという間だった半年間。帰国後しばらくは、日本のいいところが目に付いて仕方ありませんでした。日本のサービス業の方って、本当にサービス精神豊富ですね。その話は、また近々。

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何故かドイツ滞在中は普段と違うことがしたくなり、しゃぼん玉を吹いてぼーっと眺めていたりしていました。夕暮れ時、暗くなる直前です。

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by monisha | 2010-06-15 23:33 | ドイツ生活