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旅、ときどきネコ

cestopis.exblog.jp

個人旅行、一人旅大好き。デジタル一眼レフによる旅先の思い出を中心に時々ネコの写真です。09年11月から半年間はドイツ滞在記をupしていました。

クロアチア旅行11:写真と記憶

昨日の続きです。
夕暮れどきのスプリットで過ごした時間が、先に挙げた三条件に当てはまるかどうか。

時間のゆとりはたしかにありました。ホテルにチェックインした後、博物館に行ってから予約したレストランに、というつもりでしたが、残念ながら行ってみたところ博物館はこの日は既に閉館していたので、突然ぽっかり時間ができました。
でも、このときの天気は日中ほどは暑くなく、日本と違って湿度が低かったような気がするなあ、以外肌感覚はあまり残っていません。
美味しいものを食べたのは、完全に日が暮れてからです。

...それなのに、なぜスプリットでのひとときは心に刻まれているのでしょうか。

印象深い時間となるか、わたしの中にはもうひとつ基準がありました。それは、④納得のいく写真が撮れた...です。あ、今いい写真が撮れたかも。そう思ったときは、そのときの状況を鮮明に思い出すことができます。

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一枚目は、仲良し兄弟たち。髪はかたや茶色のストレート、かたや金のくりくりと、大分違いますが、口元がそっくりだと思いません?遺跡の中で遊んでいる姿が、あまりにも可愛かったので声をかけてしまいました。
「ねえねえ君たち、写真撮らせてくれない?」
「xxxxxxxx Deutsche xxxxxxx!」およよ、ドイツ人みたい。でもわたしドイツ語は喋れないし...。
「ご、ごめん。わたしドイツ語できない」
「xxxxxxxxxxxxx! Papa! xxxxxxxxxxx」なんだかパパに助けを求めたみたい。
「どうかされましたか?」パパの声。よかったー、英語だ。
「あのー、ご子息の写真を撮らせていただけませんでしょうか?」
「Ok,ok」
「ありがとうございます!」

ということで撮らせてもらった写真です。撮ったあとに本人たちに見せると、照れたように笑い、パパの元に走って行きました。
「Danke schon!」と、一応お礼はドイツ語で。
「チュース!」ばいばーいと、ドイツ語で元気な声が返ってきました。



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二枚目は、女性と海。じっと海を見つめる女性がいたので、月と帆船をバックに後ろからそーっと撮りました。夕暮れどきのいわゆるマジックアワーって本当に空がきれいですよね。見方によっては寂しいかもしれませんが、わたしはこういった雰囲気がすごく気になります。シルエットだけで顔が見えないとか後ろ姿だけだと、どんな表情をしているんだろう、そこにはどんなドラマがあるんだろう、とかえって想像力が掻き立てられるように思うので。
この女性、待ち合わせの合間に海を見ているのか、帆船に誰かが乗っているのか。観光客か、地元の方か。待ち合わせだとしたら、誰を待っているのか。...いくらでも思いつきます。



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三枚目は、遺跡内に住むネコ。ブログ名が「旅、ときどきネコ」のわりには旅先であまりネコに出会っていないわたしです。そのため、スプリットでネコを見かけたときはうぉぉぉーっとめっちゃテンションが上がってしまいました。横にたたずむKちゃんそっちのけで、完全にネコに集中。ネコの目線にあわせてそーっとかがんだり、ゆっくーりと近づいてみたり、逃げられて悔しがったり。端からみたらかなり怪しい人だったかもしれません。...Kちゃんは何も言わなかったものの、恥ずかしい奴め、他人のふりをしたいなあと内心思っていたのかも。でも、ネコ+遺跡って心躍る組み合わせだと思いません?うちのニュンカさんと同じ柄だというのもポイントが高いところです。フラッシュが使えず、暗くてなかなかピントが合わない中、苦労して撮りました。

心に残る旅の時間は、人によって異なるのか。それとも、わたし以外の人も同じような条件を求めるのか。今度、一緒に旅行したKちゃんにどんな瞬間が心に残ったか、ふと思い出すことがあるか、聞いてみようと思います。

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by monisha | 2011-10-11 23:00 | Croatia

by monisha