旅、ときどきネコ

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個人旅行、一人旅大好き。デジタル一眼レフによる旅先の思い出を中心に時々ネコの写真です。09年11月から半年間はドイツ滞在記をupしていました。

2012ロンドン旅行2:旅の目的

「ロンドンを中心にイングランドぶらぶら一人旅」から「ロンドン・パリ母子二人旅」に旅行プランは大きく変わったものの、ロンドン滞在中にどうしてもこれだけはしたい!ということが三つありました。

ひとつめは、アンティークマーケットに行くこと。
ふたつめは、騎兵の写真を撮ること。
そしてみっつめは、カントリーハウスに行くことです。

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Antique silver knives, a set of 6

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A trooper of the Life Guards on duty

カントリーハウス?聞いたことがあるような、ないような。カントリー=国、地方、田舎。ハウス=家。田舎の家...ではなさそうだし、何それ?
と、思われる方もいるかもしれません。

わたしは英国史や建築の専門家ではないので、自分で本やネットを読んでの知識ですが...
カントリーハウスとは、一言でいうと貴族(peerage)や地主階級(landed gentry)が地方に建てた邸宅のことです。なぜ単純にハウスではなくcountry houseと呼ぶかというと、これとは別にロンドンにtown houseと呼ばれる家も所有していたからです。
貴族やジェントリーは大地主でもあったため、自分の所有する土地(大抵ロンドンから離れた地方、複数土地を所有するケースも勿論あり)にある邸宅を本拠地としました。しかし、爵位を持つ貴族は貴族院(House of Lords)の議員であるため、議会が開かれる間は原則としてロンドンに集まります。こうして貴族がロンドンに集まる期間は社交シーズンとして舞踏会やオペラで賑わうため、爵位を持たない貴族やジェントリー等上流階級や裕福な人々もまた集まりました。そのために必要となったのが、ロンドンでの住居、タウンハウスです。しかしタウンハウスは内装は豪華なものの、ロンドンの土地の制限のため、広さには限りがありました。議会が開かれるから、というのが口実ではありますが実際には自分が利権を持っている法案がかかっているときとか一部にしか出席しない、或いは全く出席しない議員が多数だったようではありますが。
これに対し、カントリーハウスは地方の広大な土地にあり、しかも権威を誇示するために建てられた邸宅。広さも豪華さも、とびっきりです。19世紀後半の農作物の不振、20世紀に入ってからの新しい税の導入や増税、二度の大戦などを経て1970年代初頭までに多くのカントリーハウスが失われましたが、今でも往年の姿を残し、観光客に門戸を開いている邸宅もたくさんあります。

...とここまで、カントリーハウスとその歴史について簡単に述べました。
では、なぜわたしはカントリーハウスに行きたいと思ったのでしょうか?この記事の前半部分だけを読むと、ものすっごく知的な理由がありそうですね。そういった研究をしているとか、研究をしていないにしても学術的好奇心とか。でも、違います。めっちゃミーハーな理由です。

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コレクションのごく一部。18-19世紀のイギリス関連書籍およびDVDはまだまだあります...。

3、4年前に"A Summer to Remember"というリージェンシー(摂政時代、19世紀初頭)のイングランドを舞台にした小説を読んでから、18-19世紀のイギリスに興味を持ち、その流れでイギリスの時代もののドラマや映画を見るようになったわたしは、本を読めば読むほど、そしてドラマを見れば見るほど、この時代にはまっていきました。
コリン・ファースを大人気にしたBBCドラマ「高慢と偏見」。Eye candyと呼ばれるのも納得、若き日のヨアン・グリフィズがたまらなく麗しい「ホーンブロワー」(日本語のタイトルの海の勇者ってちょっと勘弁してほしいですが)。最初はちょっと小汚い系?と思っていたはずなのに、だんだんショーン・ビーンの魅力にやられた「シャープ」(日本語のタイトルの炎の英雄は...)。Youtubeで見ただけですが、ジェームス・ピュアフォイが何とも色っぽいBeau Brummelのドラマも素敵でした。小説だと、Laura Kinsaleの"Flowers from the Storm"にMary Jo Putneyの"Thunder and Roses"に"Angel Rogue"、Joanna Bourne、Jo Beverley、Carla Kelly。

もう、いくらでも語れます。わたしが何のことを言っているのか、すべておわかりになった方とは会った瞬間から親友になれそうですが、残念ながらほとんどの方にはわけのわからない名前の羅列かと思います。

ようするに、歴女の方が武将にはまってその武将が住んでいた土地やお城巡りをするのと、まるっきり同じ感覚。それの英国版をしたい、というのが今回の動機です。わたしの場合、はまったのは武将のように実在の人物ではなく、架空の人物というくらいしか違いがありません。興味の対象は少し違うものの、歴女の気持ちはよ~くわかります。
写真にもはまって随分とレンズやボディーにお金をかけたし、リージェンシー関連の本も何冊も読んで随分と時間をかけています。時々、我ながら趣味への熱の入れ具合にあきれることもありますが、趣味は人生を豊かにするのです。多分。

前置きが大変長くなりましたが、結局わたしはどこのカントリーハウスに行ったのか。いやいや、そもそも行けたのか。また次回に。

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by monisha | 2012-06-13 22:00 | London