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旅、ときどきネコ

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個人旅行、一人旅大好き。デジタル一眼レフによる旅先の思い出を中心に時々ネコの写真です。09年11月から半年間はドイツ滞在記をupしていました。

2012版私的海外ミュージカルランキング

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終演後の空っぽな劇場@ニューヨーク。先ほどまでの賑わいが嘘のように、静かです。

ここ五年間でロンドンに三回、ニューヨークに一回行き、その度舞台に行っているので、気づくと結構な数、ミュージカルを見ています。今回もマンマ・ミーア!に行きましたので、トータル9回。今まで見た中で、どれが一番よかったっけ?逆にいまいちだったのは?二年前にもランク付けしたことがありますが、そのときとの違いは?気になったので並べてみました。
そのときのキャスト、舞台の出来、そのときと今の自分の好みの変化など、様々な要因に左右される、独断と偏見に基づくランキングです。

1. Billy Elliot the Musical (’10 West End)
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2. Billy Elliot (’10 Broadway)
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3. Lion King (’10 Broadway)
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4. Mamma Mia! (’12 West End)
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5. Oliver! (’10 West End)
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6. Phantom of the Opera (’07 West End)
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7. Sound of Music (’07 West End)
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8. Sister Act (’10 West End)
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9. West Side Story (’10 Broadway)

七位までは観てよかった~ですが、ラスト二つは正直「......。うーん...」といったところです。

前回同様、ビリーエリオットの首位は変わりません。あまりにも好きなので、ロンドンで一回見ただけでは熱が収まらず、同じ年にニューヨークに行ったときも見たくらいです。同じ舞台を複数回見るのは、マシューボーンのスワンレイク以来。スワンレイクも大好き且つ衝撃的な舞台でした。
ビリーエリオットのロンドン版とニューヨーク版を比べると、わたしはロンドン版に軍配を挙げます。ただ、あまり公平な比較ではないかもしれません。最初に見たのはロンドンだったため、そのときの第一印象が強すぎて、その後他のものはどうしてもケチがつけたくなるのかもしれません。初恋の人を偶像化するようなもののような気もします。
なるべく客観的に二つを比べると、こういった違いがありました。

間のとりかた

すっごく微妙な差なんですけれども、セリフとセリフの間とか、沈黙の流れるシーンとか、ロンドンの方が間をゆったり使っている印象です。NY版では、こちらが噛みしめる前に舞台が進んでしまったり、答えが言われてしまうというか。トータルの上演時間はあまり変わらなかったように思うので、なぜそう感じたのか不思議ですが。

笑いのとりかた

最後の方で、ビリーがロイヤルバレエスクールからの自分宛封筒の表書きを読み上げるシーンがあります。
”William Elliot is queer...?” (ウィリアム・エリオットはクイア(変人/ゲイ)だって...?)と頭をひねるビリー。
“?......William Elliot Esquire!” (?......ばか、ウィリアム・エリオット エスカイア(殿)だろ!)と怒鳴るお父さん。
ビリーのとんでもない読み違いに観客大爆笑のシーンがあります。先ほどの間の取り方とも関連していますが、ロンドンでは観客もお父さんもお兄さんも一緒になって一瞬首をかしげるわけですが、NYではすぐさまお父さんが「お前、ちゃうやんけ!」とつっこみを入れる感じでした。
一番印象に残っているのは上記のシーンですが、ブロードウェイ版では全体的に「ほら、ここがおかしいところ!」「はい、笑いどきですよ!」と説明というか誘導というか、わかりやすくしている印象です。

北東部アクセントが弱め

ロンドンで舞台を見たときは「え、英語がわからへん...。どないしよ?」と戸惑うくらい、強いイングランド北東部のアクセントでどの俳優さんも話していました。が、NY版ではアメリカの観客を意識したのか、元々俳優さんもアメリカ人中心なのか、理由はわかりませんが、そんなにアクセントを効かせていません。もちろん、イングランド北東部を意識しているのはわかりますが、あまり強烈ではありません。
ロンドンでは最初「わからへん...(泣)」となったわけですが、訛りは聞いていると慣れてくるもの。この単語はこう、このスペルだとこう発音されるんだな、と代表的なパターンが一旦飲み込めたら、後はどんどん耳に入ってくるようになります。ロンドン版を先に聞いてしまうと、NY版は映画の英語とは違いすぎて物足りない...となってしまいました。

今回の旅行でもう一度ウェストエンド版ビリーエリオットを見て、ブロードウェイとの違いは気のせいなのか、本当にわたしが感じたような違いがあったのか、検証したかったのですが、スケジュールがあわず残念でした。二年前には日本でも上演されるとの噂がありましたが(実際、エルトン・ジョンのホームページにもその旨記載されていました)、最近は話が途絶えてしまったようでとっても残念です。日本のお客さんにも絶対に受けると思うのですが。
気長に続報を待とうと思います。

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ライオンキング上演中のミンスコフ劇場から見た、タイムズスクエア。

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シアターディスクトリクトのすぐ横、NYのタイムズスクエアは警察官だらけ。だからこそ、観光客も安心して深夜まで騒ぐことが出来るのかもしれません。騎馬警官は、ケルンのカーニバルのパレードでも、フィレンツェでも見かけたことがあります。どこも観光客の多いところですね。

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by monisha | 2012-07-09 00:10 | 舞台

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