旅、ときどきネコ

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個人旅行、一人旅大好き。デジタル一眼レフによる旅先の思い出を中心に時々ネコの写真です。09年11月から半年間はドイツ滞在記をupしていました。

最高のクロテッドクリーム

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ロンドンのMontague on the Gardens。重厚なインテリアです。

イギリスに滞在した五泊の間に、スコーンを三度食べる機会がありました。一度は、ヨークの人気ティールーム「Betty’s」で。二度目は、ヨーク郊外にあるカントリーハウス、Castle Howardの「Courtyard Cafe」にて。そして三度目は、ロンドンの大英博物館近くにあるかわいいホテル、Montague on the Gardensにて。さて、この三ヶ所のうち、どこで食べたクロテッドクリームが一番美味しかったでしょうか?

...とクイズを出してみると、「うーん。人気ティールームっていうのはポイント高そう。ベティーズ⇒ロンドンのホテルのアフタヌーンティー⇒観光地のカフェ...かなあ?」もしくは「やっぱりロンドンの一流ホテルが一番ちゃう? ロンドンのアフタヌーンティー⇒地元での人気ティールーム⇒もうひとつのところ...な気ぃするなあ」というリアクションが多いように思います。

もっとも、一番多い反応は「は?くろてっどくりーむ?それなんですか?」というものですが。...そりゃそうかも。紅茶好きかスコーン好ききじゃなかったら、馴染みがないもので当然なのかもしれません。
食べ物は何でもそうかと思いますが、食べたことのない方に味を説明するのは大変難しいことです。「くろてっどくりーむって何?」そう聞かれると、苦心しながらこんな感じに答えています。

「えっと...色や質感からして見た目はバニラアイスみたいな感じ。お店で食べると、まあるくこんもりした状態で盛りつけられていることが多いので、知らない人だったらまさしくバニラアイスにしか見えない!...と思うかもしれません。まあどちらも乳製品ですしねえ。固さは生クリームとバターの中間くらいっていえばいいのかなあ。あ、でも生クリームでもバターでもたっぷり食べると胃もたれするっていうか、しつこい感じするじゃないですか?クロテッドクリームは意外とあっさりしてるんですよ! 決してしつこくないんです!!でもただのあっさりじゃなくて、しっかりコクがあるっていうか...。まあ、あっさりといっても実は相当の脂肪分、コレステロール、カロリーだと思われますので、腹もちがめちゃくちゃよくて...。ほら、上等のダブルクリームのチーズを食べるとその場では結構さくっと食べられるけど、後からお腹ふくれてくるじゃないですか?あれと似ているかもしれません。一言でいうと、さりげなくくせになる味なんですよ~」
好きなものの話となると、えっらく饒舌になるわたしです。
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イギリスで紅茶を頼むと、ミルクをたっぷり持ってきてくれるのが嬉しいところ。日本の喫茶店ではちょっぴりしかくれないのですが、わたしはなみなみと注ぐのが大好きです。神保町のタカノでなみなみミルクティーを飲んで以来、ずーっとなみなみ派です。

わたしの解説だと感情的すぎてよくわからないかと思いますので、Wikipediaを抜粋するとこうです。

「ナッツのような香り、牛乳を温めた香り」「濃厚で甘い」と表現される。乳脂肪分が極めて高く、最低55%、平均64%。その脂肪分の高さから、アメリカの法律上ではバターに分類される。人気は高いものの、その賞味期限の短さからほとんど輸出されていない。飽和脂肪酸が多いため、健康に悪いと評する栄養士もいる。100gのクロテッドクリームは586キロカロリーであり、200gのチーズバーガーに相当する。

倍の重さのチーズバーガーのカロリーに匹敵って...。知らぬが仏なことを知ってしまいました。

で、このクロテッドクリーム、紅茶と一緒に熱々のスコーンと苺ジャムと一緒に食べるのが定番です。時々ブルーベリージャムやラズベリージャムも見かけますが、林檎ジャムやマーマレードと一緒に...という組合せは見たことがないかも。スコーンの熱さにとろーりひんやりとしたクリーム、甘酸っぱいジャム...最高です。書いてたら食べたくなってきました。

さて、冒頭の質問に戻りますが、三ヶ所のうち最もクロテッドクリームが美味しい!...とわたしが感じた場所はどこでしょうか。

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こちらはBetty's。人気店だけあって大行列。ヨーク市内に二軒あるうち、ステンドグラスが素敵な方は列があまりにも長すぎるので諦めました。
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Castle Howard。スコーンを主役にした写真のため、肝心のクロテッドクリームがはっきりと写っていません...。
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Montague on the Gardens。こうやって比べると、ディスプレイ方法が明らかに一番洗練されていますね。


...正解は、カッスルハワードのカフェ。二位と三位はあまり大きな差はありませんが、強いて順位づけをすると、二位がモンタギューホテル、三位がベティーズです。とはいうものの、決してベティーズのクリームがまずかったわけではありません。前日ベティーズに行ったときは「...なんておいしい!ミルクティーとスコーンとクロテッドクリームとジャムの四位一体!いや、紅茶と牛乳を分けて考えるならば五位一体!もう最高!イギリスの食べ物はまずいって言うたんは誰や!」という勢いでした、わたし。でも、カッスルハワードでクリームを食べた瞬間、「あれっ?」と思ってしまいました。

「Oさん、Sさん。このクリーム...気のせいか、昨日のベティーズより美味しくないですか?あちらの方が有名店なのに」
「そう?どっちもおいしーねー」とOさん。
「わたしはそもそもパンとかにあんまりバターをつけない方だから、食べ慣れてないしよくわからないかも。そうなの?」とSさん。口が卑しいのはわたしだけ?
「昨日が美味しくなかったわけじゃ決してないんですよ~。でもこっちの方が絶対美味しく感じる。まあ、ただ単にわたしの口にあっているだけかもしれないですけどね」
「だいじょーぶ!」Sさんがわたしの背中をどーんと叩きました。「口にあったのは猫島ちゃんだけじゃないって。隣りのテーブルのおじさんの口にもあってたみたい」
「あ、やっぱり目に入りました?」わたしたちが料理が来るのを待っていた間、隣りのテーブルではクリームティー真っ最中。初老のご夫婦がスコーンを召し上がっていました。おじさん、よっぽどクリームが口にあったのか、ナイフを器用に使って容器からクリームをこそぎとって、最後まできれーに片付けていました。あまりにきれいな片付けぶりを、じっくり見たら悪いかなあ思いつつ、こっそり観察していたのはわたしだけじゃなかったんですね。
「いやー、おじさんの気持ち、わかりますよ~。わたしもきれいに隅々までクリーム食べたいですもん」

この後ロンドンで食べてクリームも美味しかったのですが、わたしの中ではコートヤードカフェで食べた味には敵いませんでした。メーカーによってクリームの味がずいぶん違うんでしょうね。日本に戻ってからスコーンが恋しくなり、中沢のクロテッドクリームを買いましたが、あっさりしすぎているのとクリームが柔らかすぎるということで、なんだか頼りなく感じてしまいました。以前食べたときは美味しく感じたのですが、イギリス直後は分が悪かったのかもしれません。

というわけで一言でクロテッドクリームといっても、同じイギリス国内でもそれぞれのようです。イギリス旅行の際、アフタヌーンティーを複数回というのは金額的にも胃袋的にもきついかもしれませんが、クリームティーだったらもっと気軽に試せるはず。是非、異なるクリームの味を比較しご堪能ください。

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これもMontague on the Gardensの写真。実際にアフタヌーンティーを頂いたのは、こちらででした。
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by monisha | 2013-06-15 23:29 | York