旅、ときどきネコ

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個人旅行、一人旅大好き。デジタル一眼レフによる旅先の思い出を中心に時々ネコの写真です。09年11月から半年間はドイツ滞在記をupしていました。

カテゴリ:日本再発見( 4 )

国産花火の光

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花火が好きです。ぱーっと華やかな迫力満点の打ち上げ花火。庭で情緒豊かに楽しむ手持ち花火。どちらも好きですが、気軽に楽しめるのはやはり手持ち花火の方。そして、手持ち花火の代表格といえばやはり線香花火。

国産の線香花火って今ではほとんどなくなって、中国産がほとんど。しかしながら、国産の花火はその繊細さや美しさなどで、外国さんが決して敵う者ではない。
ニュースで一度耳にしてから、ほほう、それなら思う存分国産線香花火を楽しみたい!何年かそう思ってました。

でも、国産の花火ってどこで買えるんだろう?ダイエーとか関西スーパーで売っている普通のお子様用花火パックの中には入ってなさそうやしなあ。なんとなくぼーっと考えていたある日。ふと思いつきました。
あ!お母さんと一緒に以前マイナーな作品を見るためにいった映画館。場所を探して三宮駅の東側をうろうろと迷っているときに、商店街の中にあった人形屋さん! あそこ、何故か花火も売ってた!!
しかーし。母と映画に行ったのはもう何年も前。下手したら十年以上昔かも。お店の場所はうろ覚えです。「三宮 人形店 花火」でググったらみつかるかなあ。...見事にヒット。福順号というお店だそうです。正直、店名はさっぱり覚えていませんが、地図を見るとたしかにあの辺りを歩いた記憶がおぼろげにあります。そして、ブログの写真にある店頭の様子も見覚えが。99%間違いありません。花火の専門店だったら、国産線香花火もきっと売っていることでしょう。

というわけで、行ってきました。迷わなかったら、JR三宮の東口から5分かかりません。神戸市民には、とてもアクセス良好。
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中に入る前、入口の自動ドアの横にも既に花火が山積み。これは期待が持てそう...と中に入ると、もう所狭しと置いてあります。花火、花火、花火。種類が多すぎて、どれを買っていいのかわからないくらい。うーむ、これは困った。嬉しい悩みですが。
「いらっしゃいませー」お店のおにーさん、優しそうです。いろいろと相談にのってもらいました。
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「どのくらいの人数ですか? 大人ばかり? それとも小さい方も?」とりあえず、大人ばかり五-六人ほどで。
「なるほどですね。あまり長い間すると、お子さんだと飽きてしまうんですが大人でしたら平気ですね。それでは、●●分楽しまれるとすると、このくらいの量はどうでしょう?」●●分くらいですか? わたしはもっと長い間したいかも。
「もちろんお好み次第ですが、まだまだ暑い時期ですから、あまり長くされてもしんどいかとも思いますし」そういえばそうですね。で、お勧めはどのあたりでしょうか?
「このあたりが国産なんですが、やっぱり質が違いますね。そうだ、これも面白いですよ。以前は花火で青っていうのは出しづらい色で相当高価だったんですが、技術革新によって可能になりまして。ジャパンブルーのイメージで人気があります」へー、たしかに青い花火ってあんまり見たことがないかも。
「こちらなんかも、大人の方に人気です。燃焼時間がすっごく長いんですよ。びっくりしますよ!」
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大人向けの花火パック、国産の手持ち花火の詰め合わせ。楽しめました~。

なるほどねー。あ、そうそう。わたし、元々国産線香花火っていうのを買ってみたくてお邪魔したんです。
「それでしたらこちらです」おおっ!これが! ...西と東って?? わたしの中では線香花火といえば、この色鮮やかな和紙なんですが。
「今の若い方はみなさん、そうですね。ただ、元々は西日本の線香花火はこのようにワラの部分が持ち手だったんですよ。西日本出身の年配の方がご覧になると、みなさん懐かしがりますね。本当に線香みたいでしょ? 線香みたいに立てて、楽しむという方法もあるそうです」へー!! うちの両親、父は神戸出身だし母は松山出身。二人とも西日本だなあ。ということは、このスボ手牡丹の方が馴染みがあるのかも。
「みなさん線香花火というと下向きにされていますが、本当は斜め45°がきれいですよ。やけどに注意しながら、是非やってみてください!」斜め45°! やってみたい!!

とかしながら、気が付いたら結構な時間を店内でウロウロしていました。

一万円の花火。ギフトにどうぞ、とのこと。これって、どういう方が買われるんでしょうかと思わず質問してしまったところ、一万円の花火は残念ながらあまり...とのこと。五千円のものは、婚約者のお宅にお邪魔するにあたり、ありきたりな贈り物は持っていきつくしたし...と悩まれた男性が買われていったことがあるそうです。
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あのー、店内とっても素敵なので写真を撮ってもいいですか?「どうぞどうぞ! 撮っていただくのは一向に構わないんですが、やはり無言でパシャっとされるよりも一言おっしゃっていただけた方が嬉しいですね」そりゃそうだ、気をつけようっと。...ということで、店内の写真はすべてお店の許諾付きで撮影しました。

店員さんも明るくて接客が楽しく、なーんだかニコニコしながらいい買物ができました。おまけに今はもちろん売っていない、昭和30年代の線香花火をくださったり。
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線香花火、四種。一番右から、中国製の廉価普及版。筒井時正さんの「東の線香花火 長手牡丹」。「西の線香花火 スボ手牡丹」。昭和な香りたっぷりの昔の国産花火。

花火当日。両親や兄夫婦と一緒にしましたが、やはり両親にとって馴染み深いのはスボ手牡丹。とても喜んでいました。中国製線香花火と国産を比較してみましたが、やっぱり違いました。中国製は質にバラつきがあるようで、とっとと球が大きくなって一瞬だけものすごく艶やかになるけどすぐに落ちるものもあれば、なかなか大きくならないまま最後まで盛り上がらずに終わるものも。国産は派手ではないけれどもしめやか。そして、外れなくどれも美しい。やっぱりお国柄の違いがあるような気がします。

でも。実は母が一番喜んだのは、おまけに頂いた古~い線香花火。匂いまで最近の花火とは異なり、少々きつい感じだったのですが、「そうそうこの匂い、松前町の夏を思いだすわー」と予想以上に嬉しそうにしていました。こちらも技術力のためか、燃え方にバラつきがあったのですが、これもまた懐かしかったそう。子供のころ、誰が一番長く花火を燃えさせることができるか競争したり、あっという間に持ち手が短くなって熱くなったり、とにかく懐かしかったみたいです。
童心に戻った夜でした。
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...といっても、すべて昨年の夏のことですが。すみません、去年は余裕がなくてブログを書く余裕がなかったので、記憶を辿って書いています。今年も福順号さん、花火を販売されているみたいなので神戸近郊の方は是非お立ち寄りを。わたしも行こうと思っています。

福順号
神戸市中央区雲井通5丁目3 サンパル1階
 078-221-1992
10時~19時

Youtubeに国産線香花火のメーカー、筒井時正さんのプロモーションビデオがありました。音楽にあってて、めっちゃかっこいいです。和紙を染めるだけでもこんなに手間がかかってるんだ...。

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by monisha | 2014-08-02 23:10 | 日本再発見
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大阪の夜景

帰神してから約一ヶ月が経ちました。
実家がある場所なので東京に住んでいる間もよく神戸には来ていたし、すぐに馴染めるだろうと思っていたわたし。山側が北、海側が南という地形や大阪から電車で約三十分という交通が変わるわけじゃないし、たしかに違和感はあまりありませんでした。

しかし。
関西で社会人として独り暮らしするのは初めてのことです。それに、心では関西人のつもりですがこれまで引越があまりにも多かったし、ネイティブ関西弁スピーカー、あるいは根っからの関西人とは言えないわたしです。ちょっとしたことばかりですが、ほほう、あるいはへ~と思うところも時々あります。発見(?)をご紹介します。

神戸市では指定のゴミ袋以外は全く受け付けない。
これまで住んでいた東京では、白い半透明の袋というルールはあったものの、スーパーやドラッグストアに行くと何種類もの袋が売っていました。ちなみにわたしのお気に入りは取っ手がついたタイプ。ただ単に長方形のものより結びやすいため、重宝していました。
神戸に引越してきて、一番驚いたのがこれ。ゴミは指定の袋以外に出してはいけないそうです。燃えるゴミは青、燃えないゴミは透明、資源ゴミは白と三種類購入しなくてはいけません。ゴミの分別自体が悪いことだとは思っていませんが、袋を指定するのはいかなるものなんだろう、と思ってしまいます。おかげで、どこのお店に行っても基本的に袋の値段は一緒の模様。袋の製造業者の利権も絡んでいるのでは…と少々疑っているわたしです。
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キャラクターたちにも名前がついていました。ブタがワケトン、ネコがワケニャン。関西弁というと全て一緒くたにされがちですが、神戸弁は大阪とも京都とも違い、語尾に「とう」「とん」がつくのが特徴のひとつと言われています。(e.g. 大阪では「何してるん?」が神戸では「何しとん?」)このブタの名前もそこから来たのでは、とわたしは思っているのですが、真相はいかに。

宝塚のポスターをよく見かける。
通勤時に阪急の駅の近くを通るのですが、宝塚関係のポスターをしょっちゅう目にします。宝塚大劇場での本公演の案内だけでなく、バウホールだったり、ドラマシティだったり。
大学時代に京都に住んでいた頃は、JRより大分安いので阪急で神戸にある実家に帰っていました。阪急では当然電車内でもヅカのつり革広告があるので、当時は実際に舞台を見たことがなくとも各組のトップスターの名前には何となく見覚えがあったものです。東京では日比谷付近かたまに大手町くらいでしか、ポスターを見かけなかったように思います。今では「ん?あ、あの名前は何て読むの??」や「なんだかかっこいデザインのポスターやなあ」と思いながら通り過ぎています。

いろいろな人に「絶対好きになりそう!」「ハマってる姿が想像できる」と言われ続けてきたものの、今のところそんなに宝塚に大萌えしたことはないわたしです。決して嫌いではないのですが。舞台が好き、ダンスが好き、少女漫画が好き、一旦好きになるとめちゃくちゃ燃え上がる、などヅカファンになってもおかしくない要素をたくさん持ち合わせているのに。我ながら不思議です。
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宝塚大劇場で本公演中のロミオとジュリエット。写真がかっこいい、と見た瞬間釘付けになりました。
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こちらはシアタードラマシティにて。
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ラストは正確には宝塚ではありませんが...。OGがたくさん出演しているし、宝塚がモチーフとなっているので。星奈優里さんファンの友達も、貴城けいさんファンの友達も、どっちもいます。

やっぱり阪神ラブな人が多い。
母とわたしは野球に全く興味がなく、父は阪神ファンというよりはアンチ巨人なだけという家庭なので、正直あまり関心はないのですが、大阪方面に行くと阪神関係のものをよく見かけます。お正月には赤星ポスターを発見しました。
新しい会社の部長さんは多分50歳手前くらいの方ですが、小学生のときに来ていたパジャマは阪神のユニフォーム柄だったそうですし、自分の人生の50%は阪神が占めていると断言されていました。
「あんな、朝会社に来て”昨日はあかんかったなあ”って言うやろ?」はい。
「それはつまり大阪人の間では昨日の阪神の試合結果のことやねん」ほほう、つまり主語を省いても会話が成立するということなんですね。
そういえば、中部出身だけどもう長いこと大阪にある会社に勤めている友人も阪神の結果次第で翌日の上司の機嫌が変わるって言ってたっけ。
わたしとしては、日々の阪神の試合結果より、今年こそヴィッセルが降格してまうんちゃうか、という方がよっぽど気になるのですが。
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わたし自身は、ポスターに名前が書いてなかったら誰かすらわからなかったと思います。
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こっちは電車内の吊革広告。これぞ、ザ・阪神。

大阪人は合理性を重んじる。
これもバリバリの大阪人の部長が教えてくれたことです。
「大阪人は合理性っていうのをものごっつ重んじんねん」合理性ですか。そりゃ、まだるっこしいより合理的な方がいいに決まっていますけれども。
「たとえば、大阪のタクシーは最近黒塗りばっかやねん。京都もそうやけどな」そうなんですか?神戸は黄色いタクシーも多いですけれども。
「えらい人が乗るときに、ハイヤーとか黒塗りが要求される場もあるやろ?そういったとき、一部のタクシーしか対応できんのは不合理やから、どのタクシーでも対応できるよう黒く塗ってんねん」なるほど!たしかにそれは合理的!
「最近、××ホテルとか黒塗りじゃないと客待ちできないホテルもありますよね」と別の方。「個人タクシーで敢えてシルバーの方とか、困ってるって聞きました」そんな規制がホテルによってはあるとは…。
「黒く塗ってるだけじゃなくて、ライトが取り外せたり、社名も隠せるようシールを常備しているタクシーもあんねん」再び部長です。「そうするとタクシーに見えへんやろ?」なるほど~。たしかに、タクシーじゃなくてハイヤーに見せかけたい場合には便利です。

わたしがあまりに素直に「なるほど~」「へ~。そうなんですか??」を連発するのでかつがれているのでは、という気も若干しますが、いろいろとその土地ならではの風習を聞けるのは楽しいものです。

…といった感じです。関西、というよりは大阪に関する発見ばかりかも。
また何か新発見がたまったら追ってレポートします。

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これもちょっとびっくりしたポスター。レストランに入ってすぐに貼ってありました。スロープになっているのでお気をつけください、と言いたいのでしょうが、なんで「こけます」って断言しているのか...?素敵なイタリアンのお店だっただけに、余計驚きました...。
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by monisha | 2011-01-23 23:52 | 日本再発見

真心をあなたに

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パリの花屋さんのウィンドー。多重露出のような不思議な写真ですが、普通にウィンドーを撮っただけです。

わたしの目から見たドイツには、毎日のように新しい発見や気づいたことがありました。反対に、外国の方から見た日本はどう見えるんだろう?そう思い、ランチに行くとついついミハエルくんに聞いてしまいます。
「日本に来て驚いたこと、ドイツやイギリスと違うなあと思うことってある?」と。

「そうだなあ。…よく言われることだけど、やっぱり日本の人たちはpoliteで丁寧だと思う。すごく感じがいいよね」たしかに外国旅行客のよく言うセリフですが、具体的にはどういったところなんだろう。
「たとえば、着いて早々の話だけどさ。成田空港からシャトルバスに乗ろうとしたとき、係員の人がさっとスーツケースを持ってバスの中に入れてくれたし、バスが出発するときにはお辞儀して見送ってくれたり」そういえばそうだっけ?飛行機がゲートから離れるときには、整備員の人たちが一列になってお辞儀してくれるのはわたしも覚えてるなあ。
「レストランを出るときには、お店の人が声をそろえて”アリガトウゴザイマイター”って言ってくれるしさ」当たり前すぎて気に留めてなかったけど、たしかにヨーロッパにいるときに大声でThank you!なんて言われたことないわ。

でもそういえばわたしも、帰国早々日本の接客レベルの高さに驚いたものでした。


前回の記事で書いた通り、ドイツから帰国時には大きなダンボール三箱をDHLで送りました。通常税関は無申告でそのまま通過しますが、別送品がある場合には申告書を二部書いて一部自分で保管、もう一部は税関に提出します。別送品とは”入国の際に携帯せず、郵送などの方法により別に贈った荷物(引越荷物を含む)”と定義されています。つまり、外国から自分宛に送った荷物ということですね。個人輸入でも場合によっては課税されますが、別送品の場合は無課税です。誤って課税された場合も、この申告書があれば税金が戻ってきます。

税関に申告書を提出したときのこと。今回は係員の方から「空港を出る前に何か別途手続が必要かご確認ください」と言われました。ん?そんなこと今まで言われたこともないけど、何をすればいいんだろう。
「出口正面に空港総合カウンター、右手に手荷物宅配などの業者がありますのでそちらでご確認ください」
なんだかよくわからないけど、とりあえずそこに行けばいいのか。

しかし、業者さんたちは自分の会社のことは知っていても、DHLのことについては知りませんでした。なるほど、こういうときに日通の海外引越パックが何かを使っていれば楽だったのかも。仕方なく、案内カウンターに来ました。

「あのー、かくかくしかじかこういう事情なのですが、どういった手続をすればいいんでしょうか」
「少々お待ちくださいませ」おねーさんも困った様子。ドイツからDHLで別送品を送った際の手続方法なんてそんなピンポイントな質問をされること、まずないのでしょう。そりゃそうだ。
しばし待ったあと、声をかけられました。
「空港内の担当の部署に電話をしたのですが、担当者が今不在の模様でして。折り返し電話がありますので、おそれいりますがそれまでお待ちいただけますでしょうか」ええっ?わざわざ電話してくれたんですか??ドイツだったらこういうとき”担当部署はここじゃないから、あっちに行って。はい、次の人!”なーんて、追い払われそうです。このおねーさん、なんて親切な方だ。
「以前もDHLでドイツから荷物を送ったことがあるんですけれども、そのときは郵便局の方が配達してくださったように思うんです。空港内に郵便局関係の方はいらっしゃいませんかね?」余計な仕事を増やしちゃったかなあ。でも、郵便局があればそこの方に聞いた方が話が早い気もするし…。

「お客さま?」少しして、再び声をかけられました。「管轄の郵便局とDHLの最寄営業所の電話番号がわかりましたので、お客さまからお電話していただけますでしょうか。大変申し訳ありませんが、折り返し電話がかかってくるかもしれないので、こちらの電話回線をふさげないものですから」本当に申し訳なさそうな様子です。郵便局やDHLの連絡先を調べるって、成田空港内の案内という域を外れてるんじゃなかろうか。それにわざわざ電話を使えない理由を説明してくれるなんてなあ。わたしの用事なんだから、わたしの携帯でかけて当然だろうに。

結局DHLと郵便局両方にかけたところ、空港での手続は不要ということがわかりました。後日荷物が宅配された際、もし関税がかかっていれば税金を取り戻すためには申告書が必要となるだけだそうです。

「…と、これこれこういうことでした。多分めったにいないとは思いますが、もしドイツからDHLで荷物を送ったという人が次にカウンターに来ることがあれば、参考になさってください」状況を報告しました。
「ありがとうございます。お力になれず申しわけありません」お、お力になれず??
「いーえー!すっごく助かりましたよ!!こちらこそ本当にありがとうございました」お世辞ではなく、心からの言葉です。

帰国早々、ほっこりでした。空港は特に外国の方にとっては初めて出会う日本。こういった方がいるんだったら、最初から好印象でしょう。日本のサービス業の方って、すごいなあ。日本に帰ってきたことが嬉しくなる出来事でした。

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by monisha | 2010-06-18 00:18 | 日本再発見
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ミュンヘンで飲んだトマトスープ

わたしが東京からドイツに出張していたのの逆バージョンで、現在ロンドンオフィスから東京に出張中のMichaelがいます。日本は初めてだというミハエルくん。わらびもちには顔をしかめていましたが、日本食に積極的にチャレンジしています。今日のランチはどこに連れて行ってあげようかなあ、あれは食べられるかなあ、とお昼になるといろいろと楽しく悩んでいるわたしです。

最近出張続きで疲れていたためか、親知らずが腫れてきてしまったわたし。喉ごしのよい、あまり固くないものが食べたかったのでこの日はラーメン屋さんに行きました。女性客を意識したこのお店、夏のスペシャルメニューとしてレモンがたっぷり入ったラーメンがあったのでそれを注文。日本語オンリーの券売機の前でミハエルは戸惑っています。
「上の段はソイソース。次の段はソルト。このボタンは、ポークを多目にするっていうことで、こっちだとソフトボイルドエッグ」
注文したラーメンはすぐに来ました。口にあうといいんだけど、どうかなあ。新しいお店に行く度ちょっと心配ですが、気を遣っているのか本当に美味しいのか、いつもにっこり笑ってくれるのでホッと一安心です。

食べ終わったときのこと。
「Are you finished?」不思議そうに聞かれました。
え?完食してるよ?食べ終わったかってどうして聞かれたんだろう。
「スープが残ってるからさ」ああ、なるほどね。
「うーんと、ラーメンの場合はスープを残す人が多いかな。塩分も油分も多いからねえ。特に女性でラーメンをスープまで全部飲む人は…かなり珍しいかも。別に悪いことじゃもちろんないけど、スープまで完食する女性を見たら、ああよっぽどラーメン好きなんやなあと思うなあ」
「でも、こないだ行った地下にあるヌードルプレイスではスープも全部飲んだよね」
地下のヌードル…ああ、ちょっとお洒落なあのお蕎麦屋さんのことか。そういえば、めんつゆにそば湯を入れて飲む方法を教えてあげたところ、つゆの味が気に入ったと美味しそうにしてたっけ。
「そば湯は飲みきるねえ。めんつゆの量がラーメンのスープと比べたら少ないせいかなあ」
「ミソスープは?」
「お味噌汁は全部飲む。うどんのつゆは…飲むけど、全部ではないなあ」

西洋料理に出てくるスープは、飲み干すことを前提としているように思います。トマトスープ、ヴィシソワーズのようななめらかなもの。ボルシチ、ポトフ、ブイヤベースのような具がメインのもの。スープはdrinkするものではなく、eatするものだし。うどんやそば、ラーメンのようにたっぷりのスープに麺類が浮いている食べ物って西洋にあるのでしょうか。スープスパゲッティ?でも、イタリアではあんまり見かけませんでした。東洋の麺類は?もはや日本料理と言ってもいいのかもしれませんが、ラーメン。ベトナムのフォー。ビーフン。結構あります。

ではスープを飲みきるものと飲みきらない料理の差はなんでしょうか。とりあえず、馴染み深い日本料理の場合を考えてみました。
うどん×
ラーメン×
ざるうどん×
ざるそば△(そば湯があれば)
味噌汁○
豚汁○
お吸い物○

えーとポイントは、メインが何であるかと、液体の割合、味の濃さなどでしょうか。うどんやラーメンは、麺がメインで、全部飲むには液体の分量が多い。ざる系は液体の量は少ないが、味が濃い。ただし、そば湯で薄めれば味は薄くなる。お吸い物は液体自体がメイン。豚汁は具がメインだけれども、サブとなる液体はそれほど多くないし味も濃くない。
トマトスープ、ヴィシソワーズは液体自体がメイン。ボルシチ、ポトフ、ブイヤベースは具がメインだけれども、サブとなる液体はそれほど多くないし味も濃くない。

うーむ、なんとなく納得がいく結論が出ました。

しかし、昨日のことです。このときは普通の定食屋さんに行ったところ、ミハエルくんはカツ丼をオーダー。セットにお味噌汁付です。
「ねえ、Monisha」
ん?
「ミソスープは先に飲むもの?」ああ、西洋ではスープって最初だからねえ。
「ううん、ご飯と一緒でも先に飲んでも、後でも何でもいいよ~」

しかし、言った後ではたと気づきました。会席料理を食べると、赤出汁って一番最後に出てくるのでは??あれ?でも、透明なお吸い物ってもっと最初の頃に出てくるような…。味噌汁と吸物の役割は違うの?あー、また謎が増えた...。

帰国してからも異文化体験は続きそうです。

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京都駅のきつねうどん
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by monisha | 2010-06-17 00:16 | 日本再発見