旅、ときどきネコ

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個人旅行、一人旅大好き。デジタル一眼レフによる旅先の思い出を中心に時々ネコの写真です。09年11月から半年間はドイツ滞在記をupしていました。

カテゴリ:舞台( 23 )

前置きが長くなりましたが、シュトゥットガルトのモスクワ公演のロミオとジュリエットの感想です。写真もYouTubeの動画の埋め込みもたっぷりで、盛り沢山です...。

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同じ場所をオリンパスのカメラ二種類で、どちらもホワイトバランスはオート、露出補正なしで撮りましたが、カメラによって大分個性が異なります。こちらは最上位機種、ミラーレスではなく一眼レフのE-5。シックで落ち着いていて、赤みが強いです。

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こちらはミラーレスの中でも下位機種、E-PM1。大分明るめです。周りを見ていると、写真好きの方はやや暗め、携帯メインで撮影する方は明るめの写真を好む傾向があるように思います。そのあたりも意識して、絵作りしているのでしょうか?E-5ではしっかり描写されているキャンドル型シャンデリアが、E-PM1では白飛びしてつぶれてしまっています。天井画もE-5の方がしっかりしていますね。色は好みが分かれそうですが...。


ジェイソン・ライリーさんのロミオ、すごーくよかったです。遥々ロシアまで来てよかった~。YouTubeにあった2009年にカナダのTV番組で行われたインタビューでは「あなたのロミオはこれまでに最高にhotだと言われていますが」と言われていたので、どれだけセクシーなのかと思っていましたが(じゃじゃ馬ならしのペトルーキオ、すごく色っぽかったですし)、わたしにはむしろyouthfulでsweetに見えました。少年ぽくてかわいくて、男性に使うに適切な言葉かわかりませんが、とってもチャーミング。おまけに、この日コンディションがよかったようで、跳躍は高いし回転はスパスパ決まるし、見ていて気持ちよかったです。昨年韓国でBallet 101を見たときは言葉を濁したもの、正直いまいちと思ったんですよねえ。その日たまたま体調が悪かったのか、そろそろ身体のキレが悪くなる年頃なのか、韓国の地方都市ということで気が抜けていたのか、真相はよくわからない...と思ったものです。今回、絶好調の様子を見てホッとしました。活躍するお姿が今後何年もまだまだ楽しめそうです。


このYouTubeの画像の08:17から"hottest Romeo ever”の発言が。ジェイソン、めっちゃ照れています。

わたしのすぐ前に芸術監督のリード・アンダーソンさんら関係者が座っていたのですが、リードさんから見ても今日のジェイソンは満足の出来だった様子。「体調を崩して5kgもやせたと言っていたが、むしろ身体が軽くなってよかったみたいだね。いつにもまして、高く飛んでるじゃないか。ハッハッハー」一幕終了後にそうおっしゃっていました。...盗み聞きするつもりはなかったのですが、ロシア語がさっぱりわからなくて心細い中では、自分がわかる言語である英語が自然に耳に飛び込んできてしまったものですから...。結構大きな声で話されていましたし。最初はリードさんと気づきませんでしたが、会話の中身とちょっとお年を召していたもののプログラムに載っている写真から、ようやくわかりました。

他のキャストも満足の出来とのこと。ロシア公演ということもあってかマキューシオ役はアレクサンドル・ザイツェフさん。そしてベンヴォリオはソリストから抜擢されたダニエル・カマルゴさんでしたが、ロミオたち三人のパ・ド・トロワはperfectと嬉しそうに一言。たしかに三人とも、あれだけ連続して行われるのにトゥールザンレールのタイミングがばっちり。コミカルな演技って、ある意味シリアスな演技より難しいと思うのですが、おどけた感じとかアホっぽさ(褒めてます)とか、三人とも役者だなあと思いました。しかしこのパドトロワ、三人の力量が揃っていないと見劣りしそうですね。一人だけ上手い、もしくは二人が上手いけれども三人目はちょっと...となると、かなり目立ちそうです。ひとつひとつのパをきっちり決めないとずるずると音楽から外れてしまいそうな踊りです。ダニエルさん、卒業年度を考えると22-23歳くらいのはずで去年の秋にソリストに昇格したばかりとのことですが、30代の経験豊かなジェイソンとアレクサンドルにひけをとっていませんでした。
アレクサンドル、パドトロワ以外でも素晴らしかったです。ロミオをからかう様子、ティボルトを挑発しまくる際のおどけた感と攻撃的な感が混ざったところ、刺されたことが信じられないという演技...。カーテンコールでも大喝采でした。

そして、リードさんが胸をおさえながらしみじみso touching(実に胸にくるよ)と形容されたバルコニーのパドドゥ。これがもう素晴らしかったです。この日から約三週間後にフェスティバルホールであった『マラーホフの贈りもの』でも同じくバルコニーのパドドゥを見ましたが、モスクワでも大阪でジュリエットは両日ともマリア・アイシュヴァルトさん。大阪でのマライン・ラドマーカーさんとモスクワのジェイソン、印象が全く異なる二つの踊りでした。

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リードさん。貴賓席の次にいい席にお座りでした。プログラムにサインでももらっておけばよかったかも...。「日本から今日のために来ました!」と思わず休憩時間に話しかけてしまったところ"ほほ~"というリアクションであり、"ええっ!?"という感じではありませんでした。日本人のファン、多いんでしょうねえ。

ジェイソンのロミオは衝動的。バルコニーに来たのも、ジュリエットの前に姿を現すのも、「自分でもよくわからないけど気づいたらここにいた」という勢いを感じます。一方、マラインロミオは落ち着きを見せました。舞踏会から去る前に実はジュリエットと密会を約束してたの?というくらい泰然としてます。思わず来てしまった、というよりは最初から来るつもりだったようです。
ジュリエットとの力関係(?)も随分と異なるように見えました。ジェイソンの場合、彼女への思いがあふれて仕方ない、そして彼女も自分のことを好きなのがわかってもう嬉しくて嬉しくて仕方ない、あー幸せ!と喜び爆発です。マラインはもっと余裕があるというか、彼女が自分のことを好きなのは既にわかっていたよ、というように見えます。
ジュリエットとキスをした後、思わずジュリエットが後ずさりところではジェイソンは「彼女を怖がらせちゃった?!どうしよう!」と慌てているのに、マラインは「驚いただけなんだろう?大丈夫だよ」とむしろそんなジュリエットを可愛らしく思っている様子。
そしてジェイソンロミオの少年らしさが特に発揮されたのはラスト、ジュリエットをバルコニーに持ちあげてから自分は地面へと飛び降りる場面。懸垂した状態でキスをしてからそっと降りるのですが、ジェイソン、一度キスをして降りかけてからやっぱりもう一度!と再び懸垂して二度目のキスをしてからようやく降りていました。よっぽど名残惜しかったんやねえと微笑ましくなりました。この場面、リードさんら関係者がかなり笑っていたので、リハーサルでも二度目のキスはなく、本番でのアドリブだったのかも。考える前につい行動してしまう、やんちゃなジェイソンロミオらしい場面でした。

それぞれのダンサーの解釈なのか性格なのか、同じクランコ版を踊ってもこれだけ異なって見えるっておもしろいですね。マリアさんのジュリエットはどちらのパートナーのときも少女らしくはあるのですが、相手にあわせたのか自然にそう見えるのか、ジェイソンと一緒のときは芯の強さを感じさせて少し大人寄り、マラインとのときは愛らしさが強調されて少女寄りでした。たとえていうなら、ジェイソンとのときは15と17くらい、マラインとのときは15と20くらいに見える雰囲気でした。原作ではジュリエットは13歳といっても、そこまで幼くは見えなかったです。16世紀の13歳と現代の13歳は精神年齢や社会的位置づけも違うでしょうし。マリア、ジュリエット役なんて何十回も踊っているでしょうに初々しい雰囲気が漂っているのが不思議でなりません。

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照明も柱の装飾も豪華絢爛。

ジェイソンロミオが少年ぽさあふれる憎めないキャラクターだったおかげで、最悪だったロミオの印象がずいぶんと変わりました。

ロザラインにベタ惚れだったくせにあっさりとジュリエットに心変わりした件。...まあ、若い男の子なんてそんなもんかもねえ。仕方ないか。とすんなり納得しました。わた自身しもえらくあっさり気が変わっていますが、いやなんていうか、あれだけ屈託や邪気がなかったら、腹を立てたり憤ったりする気にならないんですよねえ。同じことをしても、このひとだったら許せるけどこのひとは許せないって、実際ありますもんね。
ティボルトを殺めてしまった件。もうちょっとジュリエットのことを考えられなかったのかという気持ちは今でもありますが、マキューシオのことで頭に血が昇ってわけがわからなくなっちゃったんだねえ、かわいそうに、と同情する気持ちも強くなりました。ロミオは悪い子じゃないんでしょうけれども、まだまだ子どもだったというか。散々挑発したマキューシオもティボルトにも非はあったよねえ、という面もありますし。そして、修道院のシーンがカットされたのが吉。ティボルトの死をもって第二幕は終了して休憩へ突入、その後はジュリエットと迎える朝という展開になったため、自分の今後を嘆き悲しむ弱弱しいロミオを見ずにすみました。
なぜジュリエットがロミオと恋に落ちたかという件。これももう、仕方ないですね。あんなに魅力的なロミオだったら、そりゃもう相手の欠点なんて目に入らずにぽーっと舞い上がって恋にどっぷりと落ちるのも納得です。ジュリエットが状況を冷静に判断できるようなキャラクターだったら、そもそもあんなに情熱的に誰かを好きになることもなく、この話自体成立しないでしょうし。

やはり文字だけを読むのと、演じているひとの解釈が入った状態である舞台を見るのとでは全然違います。なぜこんなに身勝手なんだ!と理解に苦しんだ部分が、それぞれの登場人物の人間らしさに思え、ずいぶんと納得ができるようになりました。十代の感性と、今のわたしの感性が違うというのも大きな要因かもしれませんが。

素晴らしい舞台でしたが、唯一の不満は短すぎたこと。...休憩を入れて三時間というのは、よく考えたらあまり短くないのかもしれませんが、一旦幕が上がると、とにかく舞台に引き込まれるのでものすごーく短く感じてしまいました。おもしろい本を読んでいると、どんなに分厚くとも短く感じるのと同じなのかもしれません。ホテル代やらチケット代やら航空券やら、出費を考えてゾッとする気持ちがないと言えばウソになりますが、モスクワに来た甲斐は確実にあったと思います。幸せな時間でした。


バルコニーのパドドゥを四連発。最初は、マリシア・ハイデとリチャード・クラガンの伝説のペアです。マリシアの少女らしいキュートなジュリエットとリチャードの音楽性あふれるロミオ。この映像が残っていること、そしてupしてくださった方に感謝です。
07:52からキスと後ずさり、08:48から懸垂キスです。


アリシア・アマトリアンとフリーデマン・フォーゲルのペア。モスクワ公演初日の組み合わせです。


こちらもフリーデマンですが、今度はポリーナ・セミオノワと。ちゃきちゃきしたジュリエットです。


こちらはクランコではなくマクミラン版ですが、あまりにも美しいので...。アレッサンドラ・フェリとアンヘル・コレーラです。クランコのときよりもジュリエットが積極的というか元気というか、無邪気?素直?バレリーナの個性ももちろんあるでしょうが、振付によって同じ音楽、同じキャラクターでも随分と印象が異なります。
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by monisha | 2013-06-22 00:11 | 舞台
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ボリショイ劇場の新館は、赤ベースの本館とは異なり緑色ベース。ロシア語も英語もわからないけれども、パンフレットを買ってしまいました。

シュトゥットガルトバレエのボリショイ公演のロミオとジュリエットのチケットを買ったのは二月頭、公演自体は五月の頭。購入時点ではもちろんキャストはまだ決まっていません。...わたしが一番見たい、ジェイソンさんは出演するんでしょうか。
是非一度はクランコ版R&Jを見てみたかったので、キャストはどうあれ、見たらとりあえず満足するだろうなあという思いはありました。ガラではプリンシパル総出演でしょうから、こちらでは確実に見られるでしょうし。でも。せっかく遥々モスクワまで行くんだから、やっぱりジェイソンのロミオが見たい!...という思いもやっぱり捨てきれません。

最近のシュトゥットガルトでの配役からすると、ジェイソンは初日のロミオということはなさそう。でも、二日目のロミオ役はありえる。いやいや、初日のマキューシオの方が確率が高そうかも...と勝手に推理しては、うにゃうにゃどぎまぎする日々がチケット購入後しばらくは続きました。
仕事に忙殺され、そんなどぎまぎをすっかり忘れた旅行出発前日。開演時間を確認するため、久々にボリショイ劇場のホームページを開きました。すると、キャストが載っているではありませんか。そして、ロミオはジェイソン・ライリー。

ぎゃー!

会社の自分のデスクにいましたが、思わず椅子を蹴飛ばして立ち上がってしまいました。...どうしよう。嬉しすぎる。傍から見たらきっと不気味な笑みにしか見えないのでしょうが、顔が勝手にニコニコニマニマしてしまいます。
少し落ち着いて、よくよくキャストを見ると初日の方が明らかに豪華です。フリーデマン・フォーゲル(ロミオ)、アリシア・アマトリアン(ジュリエット)、フィリップ・バランケヴィッチ(マキューシオ)、マライン・ラドメーカー(ベンヴォリオ)、ニコライ・ゴドノフ(ティボルト)、エヴァン・マッキー(パリス)。ニコライさん以外、プリンシパル総投入です。シュトゥットガルト現地で見ても、これほどのキャストは揃わないのでは。あれ?こっちの方が見たいかも。...いやいや、ここはやはり初志貫徹で。あー、本当に嬉しくて仕方ない。めーっちゃ楽しみです。

無事、4月24日に関空を飛び立ち、その後パリ⇒エジンバラ⇒ヨーク⇒ロンドンと周遊し、あっという間に公演当日となりました。

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これが念願のチケット。

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ボリショイ劇場の外観が透かしで入っています。偽造防止のため?

さてわたし、ロミオとジュリエットの原作に多少馴染みがあります。アメリカで高校時代を過ごしましたが、その際英語の授業(つまりは国語の授業ですね)で、課題図書の中に含まれていたからです。話が逸れてしまうので詳しくは書きませんが、今思い出しても英語の授業は興味深いものでした。今話題のグレート・ギャツビーをはじめアメリカ文学がもちろん中心ではありますが、シェークスピア、オースティン、ディケンズといった英文学があったり、なぜかドストエフスキーの罪と罰やマキャベリの君主論を読んだり。ハードだし宿題だらけで大変でしたが、振り返ると充実した授業ばかりでした。

ロミオとジュリエットは9年生のときに読みましたが、このときのロミオの印象は最悪。登場人物の中で、一番きらいだったといっても過言ではありません。

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ボリショイ劇場はクロークの札まで立派です。

まず衝撃的だったのは、ロミオが物語冒頭ではロザラインにベタ惚れなこと。えーっ?!ロミオとジュリエットって二人の愛の物語じゃなかったの?? キャピュレット家の舞踏会に忍び込んだのも、一目ロザラインに会いたいから。そして、それだけロザラインについて騒いでいたというのに、ジュリエットにった瞬間にこちらに一目惚れ。以降、ロザラインのロの字も口にしません。なんていいかげんな奴。恋から冷めるの早すぎちゃう?こんなんだったら、物語が続いていたとしたらジュリエットへの思いもどこかであっさり冷めたんちゃう?一途とはほど遠いロミオに憤った、14歳のわたしでした。

次に気にいらなかったのが、ジュリエットの従兄ティボルトを殺めてしまうシーン。親友マキューシオを殺されていくら頭に血がのぼっていたといっても、新婚早々のジュリエットを思えば、あそこは刀を手にとるべきじゃないでしょう、ロミオくん。そして、ヴェローナからの追放が決まってからの修道院でのシーンの女々しさ。マキューシオが亡くなった悲しみやティボルトへの後悔の念など微塵もなく、今後の自分はどうなるのかと嘆くのは自分のことばかり。ほんま自分勝手やなあ。

そして最後のキャピュレット家の墓所のシーン。ここまででロミオにかなりの嫌悪感を抱いたわたしは、タイミングの悪さを悲しく思うというよりは、ほんまロミオはアホなやっちゃ、という思いしか持ちませんでした。同情すべきはジュリエットです。事態を改善すべく、いろいろ手を打ったのにこんなことになっちゃって...。気丈なジュリエットがなんでロミオみたいなダメダメさんと恋に落ちたのか、理解に苦しんだものです。

14歳の自分の戯曲を読んだ感想を振り返ったところで、さて今のわたしはバレエに対してどのような感想を持ったでしょうか。最悪なロミオの印象は払拭されたのか。
続きはまた明日。

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休憩時間にオーケストラピットを見に行くと、指揮者の楽譜に大きな書き込みが。"Vorhang auf!"ってどういう意味だろう、と後でググってみたらcurtain up、つまり「開幕!」ということでした。バレエ団が海外ツアーに出る際、オーケストラは同行しないことがほとんどですが(コストがかかりすぎるので)、テープ録音を使わない限り指揮者は同行します。
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by monisha | 2013-06-21 23:37 | 舞台

ボリショイ劇場×3

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ラ・バヤデールのニキヤ役のEvgenia Obraztsovaさんとソロル役のAlexander Volchkovさん。カーテンコールのときに、お客さんがフラッシュを焚いて写真を撮りまくっていて驚きました...。ボリショイ初日はさすがに一眼レフは劇場内に持ち込みませんでしたが、二日目はしっかり持ち込みました。

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もう一枚。今度は横で。


今回のモスクワ旅行の目的は、バレエ鑑賞が一番。次いで二位が赤の広場の聖ワシリー寺院をはじめ、町並みを楽しむこと。三位がヴェルニサージュでマトリョーシカを買うこと。...という順序でした。そのため、バレエのチケットは売り出し直後、つまり公演の約三か月前に一番高い席をしっかり購入。見たのは、次の三つの演目です。

シュトゥットガルトバレエのロメオとジュリエット
ボリショイバレエのラ・バヤデール
シュトゥットガルトバレエのMixed Repertoire(ガラ公演)

楽しみにしていた順序も上の通りです。
で、見た後の感想とお気に入り度は?

R&J >= Mixed Repertoire >> La Bayadere
...となりました。

チケットの価格は、バヤデールが3万円強、R&Jが2万円強、ガラが1万円強という順番だったのですが。
バヤデール(ロシアだからバヤデルカと呼ぶべきでしょうか?)が悪かったというわけではないのですが、後から振り返るとシュトゥットガルトの二公演と比べるとなんだか印象が薄くなってしまいました。

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案内係の方、赤い制服がかわいかったです。

バヤデールを見ていて、一番記憶に残っているのは影の王国の群舞。...圧倒されました。32人のダンサーがアラベスクを繰り返しながら、少しずつ少しずつ進んでいくのですが、その間中、客席が全員舞台に吸い込まれるように集中しているのが肌で感じられました。わたしも見ていて、鳥肌が立ってきました。
影の王国は、ソロルが阿片でラリっている中で見る幻覚。月夜のような青白い照明、シンプルな白いチュチュに軽やかなヴェールという幻想的な衣装、同じ振り付けの繰り返しという条件が重なり、見ているこちらも幻覚を見ている気分になりました。これまでわたしが見た中でコールドバレエが一番きれいなのは新国立でしたが、さすがボリショイ、本当にいいものを見せていただきました。
あれだけの人数がいながら、ポワントの音が耳をすまさないと聞こえないくらい静かなこと。体型が皆素晴らしく美しいこと。脚を上げる角度やタイミングのそろっていること。先頭の方なんか、30回、いや40回はアラベスクをしているように思うのですが、ふらついたりバランスを崩すダンサーなんてひとりもいません。なにが素晴らしかったのか、要素ひとつひとつを言葉で説明することは出来ますが、それがすべてあわさったときの相乗効果、舞台を見ている間の夢を見ているような気分は、なかなか描写できません。

この日ニキヤを踊ったエフゲーニャ・オブラスツォーワさんも素晴らしかったです。『プリマバレリーナ』という言葉からイメージするダンサーそのもの。ボリショイにスタイルのよくないバレリーナなんていなかったように思いますが、それにしても小顔に腰が高く腕が長いとプロポーションが整っていて、美しい脚線に高い甲。おまけに美人。決めのポーズが気持ちいいくらい決まり、キープ力抜群で見ていてハラハラするシーンなんて一つもありません。バドドゥを見ていても、男性のサポートなんていらないんじゃ、というくらい安定しています。

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影の王国の群舞ダンサーたち

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エフゲーニャさん。前の方の頭で脚が切れていますが...。とにかく可愛い!美人!華奢そうですが、アップで見ると筋肉のかたまりです。

では、何がいまいちだったか。......自分でも理由がよくわからないのですが、なーんか印象が薄いんですよねえ。見ている最中はよかったけれども、終わったあとに余韻が残らないというか。きれいだけれども、感動しなかったというか。
ひょっとしたら、見た順番のせいかもしれません。前日に見たのはクランコ版ロミオとジュリエット。あらすじ自体もこちらの方がドラマチックですし、振り付けも難易度の高いリフトの連続などアクロバティックな要素が強いですし、登場人物が自分の感情を前面に押し出しています。

それと比べると、バヤデールはごく古典的な作品。振り付けはごくごくスタンダードというかオーソドックスです。登場人物が嫉妬とか愛情とか、感情を出さないわけではありませんが、どこか抑えているように見えました。感情の抑制を感じるのは、振付のためなのか、バレエ団のカラーなのか、個々のダンサーなのか、複数の要素がからみあっているためなのか、正直理由はよくわかりませんが。

もうひとつ気になった点を挙げるとしたら、男性ダンサーがいまひとつ元気がないように感じたことです。全体的に品がよすぎるというか、あまりエネルギーを感じました。覇気がない...といったら、言い過ぎでしょうか。たとえば、ブロンズアイドルのイーゴリ・ツヴィルコさん。難易度の高い振付、跳躍と回転の連続で、間違いなく劇場を沸かせる人気の踊りのはずですが、肝心なところで手をついてしまったりして、キレがもうひとつ。全然ダメ!...というわけではもちろんありませんが、なーんか華を感じません。踊りも衣装も(金粉を衣装と呼べるのか?)派手なのに、なぜでしょう...?そして、ソロルのアレクサンドル・ヴォルチコフさん。とってもエレガントですし、安定感があるのですがどこか物足りなく感じました。何かが不満というほどではないのに、なぜか印象が薄いんですよねえ。なんでなんだろう。わたしの好みでしょうか。ソリストがもうひとつでも、群舞ならどうか。こちらも思っていたほどの迫力は感じませんでした。ボリショイということで期待感を大きすぎたのでしょうか。日本公演でのスパルタクスは大好評だったようなので、わたしの感性の問題かもしれませんが。

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廊下はピンク色。

それにしても、バヤデールのチケットは満足度の割には高すぎでした。来日公演のS席でも3万円はしないことを思うと、特に。でも、完成してまださほど時間の経っていない、豪華絢爛な新生ボリショイ劇場で、ここをホームとするボリショイバレエ団の全幕ものを見たい!という希望が叶ったことを思うと、まあいいかという気もします。一生に一度の出来事でしょうし、きっと。
芸術監督襲撃事件の衝撃が冷めやらぬ中、劇場周りの治安はどうなのかなあと正直心配な部分もありましたが、特に問題ありませんでした。劇場入り口で手荷物を目視検査に出し、人間自体は空港のような金属探知機を通る必要がありましたが、真剣に治安維持を目的としているというよりは、そういう決まりだからやっているという雰囲気です。手荷物検査くらい、Jリーグでもディズニーランドでもありますしねえ。あの事件自体も、観客が標的のテロなどではなく、内部犯行ということですし。

いろいろ文句はいったものの、あの豪華な内装と雰囲気を味わうだけでも、十分価値はあるかと思います!
当日券は出たり出なかったりするようなので、バレエがお目当ての場合は是非とも日本にいる間に予約しておくことをお勧めします。チケットを購入しようとする最中に突然ロシア語になったりしますが、ボリショイ劇場は一応英語のサイトもあります。ロシア語とはいえ、google翻訳で英語にすると、結構正確な(正確と思われる?)訳が出てきますので、英語をはじめヨーロッパ系の言語が出来るかたでしたら、問題なく購入できるかと。ロシア語も英語も自信がない!という方は、各旅行社に代行手配をお願いするのも一手です。

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Nikia: Evgenia Obraztsova
Dugmanta, Rajah: Alexei Loparevich
Gamzatti, his daughter: Anna Tikhomirova
Solor, the noble warrior: Alexander Volchkov
The High Brahmin: Andrei Sitnikov
Toloragva, warrior: Alexander Vorobiyov
The Bronze Idol: Igor Tsvirko


舞台ではなくリハーサル姿ですが、エフゲーニャがまさしくバヤデールの練習をしている動画がありました!インタビューはロシア語なのでこれっぽっちもわかりませんが、どうぞ。

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by monisha | 2013-06-19 23:03 | 舞台

ロシア行きの理由

思いつくまま、気の向くままに文章を書いているので、順序がおかしなことになってしまいましたが、今年のゴールデンウィークにフランス→イギリス→ロシアと不思議な組み合わせで旅行することになった経緯です。

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夜のボリショイ劇場

それは、去年の秋のこと。六月の来日公演ですっかりシュトゥットガルトバレエに魅了されたわたしは、年末年始の休暇を使い、本拠地に行ってバレエ漬けになる予定でした。数年前ボンに住んだことがあるため、旅行地としてのドイツには正直それほど魅力を感じませんでしたし、演目がドンキホーテなのは少々残念でしたが(どうせならクランコかノイマイヤーが...)、それでもジェイソン・ライリーさん見たさに行く気満々でした。
しかし。九月に入った頃からわけがわからなくなるくらい、仕事は忙しくなっていき、旅のことを考える余裕などとてもありません。また、公演の日程は決まっていますしチケットは売り出されているものの、キャストは発表されず。そりゃ、どのダンサーが出演しても素晴らしい舞台になるとは思いますが、でもわざわざドイツ、しかも直行便のないシュトゥットガルトまで行ってお目当てが見られなかったらねえ。...とかうだうだしているうちに、気づいたらどの公演も売り切れ。フライトだけは仮おさえしていたので、なんとかならないものかと劇場窓口に国際電話したりメールを送ったりしましたが、一切戻りもないとのこと。
......。
もっと早く行動しておけばよかった。せっかくの長い休みだったのに...。とたいそう後悔したわたしでした。

ところでシュトゥットガルト歌劇場のチケット窓口のおねーさん、大変愛想が悪かったです。複数受付の方がいるようですが、ドイツ語しかわからない方がいるようで、初めて電話したときは「Hello?」と話しかけると、二秒くらいの沈黙の後にガチャっと電話を切られてしまいました。二回目は電話こそ切られなかったものの「英語わからないって言ってるでしょ!ドイツ語で話しなさいよ!」と怒鳴られました。わたしもドイツ語わかりませんが、ニュアンスと単語だけは聞き取れるものです。怒ってる雰囲気って、万国共通ですね。もしシュトゥットガルトのチケットを買うのであれば、ドイツ語ができない方の場合、電話ではなくネットで購入することを強くお勧めします。高い国際電話で、あの冷たい対応には正直へこみました。三回目にかけたときは、英語を話すおねーさんが優しく対応してくれましたが。

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劇場前の噴水

とまあ、こういった経緯があったため、わたしは決めました。次に何かやりたいことや見たいものがあった際には、さっさと、とっとと行動しようと。間際に何かしようとすると、余計な手間はかかるし、手間ばっかりかかった挙げ句に報われないかもしれないし、ろくなことはありません。

そこで、お正月休みに2013年のバレエ団公演スケジュールをじっくり研究しました。①まず、わたしが見たい演目。②次に、ある程度まとまった休みのとれそうな時期。③そして、公演と公演の間隔。連日、あるいは一日おきに公演がある場合は一度の滞在で何回か舞台が見られそうですが、間に三日くらい空いてしまうと、何日も連泊するか、周辺都市を周遊してから戻るかしないと、厳しい状況です。

といったことを考慮すると、第一候補は五月頭のモスクワツアーになりました。
......。モスクワかあ。ドイツのバレエ団に所属するカナダ人のダンサーを見にロシアに行くって、何とも不思議な状況です。

でも、①の見たい演目はクリア。今回のモスクワツアーではロミオとジュリエットも、ガラもどちらも見られます。全幕もので物語バレエにどっぷり浸かり、美味しいどこどりであるガラで多彩なプログラム、多彩なダンサーが見られるとは一度の滞在で全然違うテイストのものが味わえる、素晴らしい機会です。もしR&Jでジェイソンがロミオ役でない、あるいは出演しなかったとしても、ガラにプリンシパルが出ないことはまずないだろうから、確実に見られそうです。そして、ゴールデンウィークまっただ中ということで②のまとまった休みという項目もクリア。③の公演と公演の間隔も完璧。R&Jは二公演続けてですし、ガラもそこから一日空けて二公演連続。...文句の言いようがないスケジュールです。

唯一不安なのは、行き先がロシアだということ。EU圏内+αだったら、一人でどこに行くのも平気ですが、ロシアに一人ではねえ。アルファベットじゃなくてキリル文字だから全然看板とか読めないだろうし、ロシアでは英語が話せる人は少ないって聞くし...。なーんか、不安です。かといって、バレエを見るためにわざわざロシアに行ってくれそうな友達がいるかというと...。何かのついでにバレエも見ない?というノリだと行ってくれるかもしれませんが、バレエがメイン、しかもロシアのバレエ団ではなくドイツのバレエ団というと、向こうもかなりバレエ好きではないとなかなか難しい状況です。かといって、これだけ条件がそろうというのもなかなかなさそうな機会なのに、諦めるのももったいない話です。ひょっとしたら来年は仕事が忙しすぎてゴールデンウィークにも休みがとれない、なんていうことになっているかもしれませんし。
まあ、うじうじ悩むのも面倒だ。もう行っちゃえ!

...ということで、ゴールデンウィークにロシアに行くことは決まりました。そこに何故フランスとイギリスもくっついたかはまた明日。

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青空に映える劇場

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劇場の中央に飾られたこの像、アポロだそうです。あんまり顔がきれいなので、わたし、女神かと思っていました...。女神が馬車だなんてえらい勇ましい、戦いの神?...とか勝手にいろいろ想像を働かせてしまいました。
ところでボリショイ劇場が再開した折にはこの像についてちょっとしたひと悶着があったそうで。ソビエト時代はずっとなかったのに、なぜわざわざイチジクの葉がつけられたの?と。なんでも19世紀に建造された当初にはしっかり葉っぱがあったそうですが、第二次世界大戦後にいつの間にか落ちてしまっていたそう。そしてその後ずーっと修復されなかったので、モスクワっ子の間では葉っぱがないのがむしろ当たり前になっていたそうです。100ルーブル紙幣に描かれたボリショイ劇場のアポロは、葉っぱなしバージョンだとか。…知っていたらお札の写真を撮っておいたんだけどなあ。

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by monisha | 2013-06-17 23:47 | 舞台
昨日、熱弁をふるってしまった映画、ファースト・ポジション。出演した子どもたちは、その後どんなバレエ人生を歩んでいるんだろう?気になってググってみました。

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Aran Bell(アラン・ベル、出演当時11歳)
映画の初っ端にトレーニング器具と共に登場する、アラン。
ブロードウェイのBilly Elliot the Musicalで主役のBilly役でオファーがあったものの、バレエに専念するため断る。2011年のYAGPではジュニア部門全体での最優秀賞を受賞。ロイヤル、シュトゥットガルト、パリ・オペラ座、アメリカンバレエシアターなど世界中のバレエ学校から奨学金込みの入学許可が届いているものの、2011 年夏時点ではどこにも入学せず。憧れだったABTの元プリンシパル、ホセ・カレーニョから直々にバジル役について指導されたことに感銘を受け、お父さんの次の勤務地がニューヨークになり、またカレーニョから指導されることを願っている。
4歳になる前からバレエを習いたいと自分から強く希望した、バレエを習い始めて一週間ほどで先生から「99%の確率でプロになれる」と言われるなど、「バレエに選ばれた」ってこういうことをいうんじゃないか、というほど順調なアランの経歴。このまま怪我することなく、バレエへの情熱薄れることなく、順調に成長してほしいものです。将来的には誰もが知る超一流ダンサーとなり、ファーストポジションが「あのアラン・ベルの少年時代が見られる映画」という位置づけになったりして...と空想してしまいます。
Sources:
Dance Spirit Magazine "Aran Bell"
Ticket Sarasota "Aran Bell, the boy wonder of the Carreño Dance Festival"

Michaela DePrince(ミケーラ・デ・プリンス、出演当時14歳)
2012年7月に、南アフリカのSouth African Manszi Ballet Companyで海賊のGulnare役でプロデビュー。同夏には、American Ballet TheatreとDance Theatre of Harlemの両方から入団オファーが届く。熟考の末、後者に入団。
映画の中でもシエラレオネでの孤児院生活について少し触れていましたが、実際は映画で語られていた以上に悲しい過去がありました。お父さんは反乱軍に殺害され、お母さんはその後すぐに餓死。叔父さんによって孤児院に連れていかれたものの、そこでは名前ではなく番号で呼ばれる生活。白班故に「悪魔の子」と呼ばれ、27人中27番目として扱われました。唯一優しく接してくれた先生が、反乱軍の兵士によって妊娠中の腹を切り裂かれた上に、手足を切断され殺害される現場を3歳のときに目撃してしまいました。その事件の少し後にみつけた、捨てられた雑誌の中にあった美しいピンクのチュチュをまとったバレリーナの姿が心の支えとなったのでした。
映画で映っていた家族は養父母と、かつて「26番」と呼ばれ一緒にシエラレオネから養子となったミアでしたが、実はもっと大家族。九人きょうだいで、その内七人はミケーラとミアのように養子。ミケーラとミアのほかにもう一人、マリエルという少女もシエラレオネ出身です。
Sources:
CNN "Michaela DePrince: From war orphan to teen ballerina"
BBC "Michaela DePrince: The war orphan who became a ballerina"

Rebecca Houseknecht(レベッカ・ハウスネット、出演当時17歳)
"バービー"というあだなの高校生。柔軟な身体に長い手足、小さく整った顔と、いかにもバレエをやっていそうな恵まれた体型のレベッカ。映画の最後でワシントンバレエにapprentice(見習い)として入団、半年後には正メンバーとしてのオファーがあったものの、一年で退団。現在はマリーランド州のTowson Universityのダンスチームに所属し、プロとしてではなくアマとして仲間とジャズダンスに励む。
自ら「映画に出演したほかの子どもたちと違って、自分にはバレエ以外に大事なことがあった。バレエ一筋にはできなかった。だから(出演者の一人として)選ばれたんだと思う」とインタビューでレベッカは語っています。やめたことにも全く後悔はないようで、退団後にワシントンバレエのかつての同僚たちによる『くるみわり人形』を見たものの、あの痛いポワントをもう履かなくていいかと思うと嬉しくてたまらなかったとのこと。
たしかに映画の中でも、高校のチアリーダーとしての自分の写真、彼との写真などを見せて「できるだけnormalcyを保とうとしているの」とか言ってましたね。もちろん並大抵の努力ではYAGP本選出場できるようなレベルには達しないでしょうが、レベッカにとっては、プロとしてやるほどのバレエへの情熱はきっとなかったんでしょうね。映画後の数々のインタビューでの彼女は、どれもとても楽しそうです。
Sources:
Baltimore Magazine "Stepping Out"
Baltimore Sun "Promising dancer bows out of Washington Ballet to study at Towson"

Joan Sebastian Zamora(ジョアン・セバスチャン・ザモーラ、出演当時16歳)
映画のラストシーンでは、2010年秋にロイヤルバレエのアッパースクールに入学したジョアンが描かれていました。
いろいろとググってみましたが、その後の情報は全くみつからず。年齢やアッパースクールが三年制であることを考えると、今年2013年の6月に卒業するのかもしれません。ロイヤルバレエのホームページのアーティスト一覧に名前がなかったので、ロイヤルに既に入団したというわけではなさそうです。
家族の経済的大黒柱にならなければいけないという大きな期待を背負ったジョアン。プレッシャーに負けることなく、希望通りロイヤルバレエに入団できること、その後の活躍を祈っています。

Miko Fogarty(ミコ・フォーガティ、出演当時12歳)
映画で描かれているのは2010年のYAGPですが、その後も同コンクールに挑戦。2012年3月に行われた決勝では、年齢カテゴリーのトップ12入りしてモナコの王立グレースバレエ学校の奨学金獲得。が、今年2013年のローザンヌの本選出場者リストでの所属先がカリフォルニアの学校になっているところを考えると、結局は留学しなかった模様。
今年もローザンヌの風景は後日Youtubeで配信されると思われるので、ミコに注目です。
Sources:
El Ceritto Patch "Young Ballerina with El Cerrito Ties on Big Screen"
Ballet News "Candidates Selected for the 2013 Prix de Lausanne"

映画の中で、一番印象に残ったのはサトコさんとミコちゃん&ジュールスくんの親子だと思われた方も少なくないのでは。下手に書くと批判になってしまいそうなので詳しい感想は控えますが、『教育ママ』『ステージマザー』『サッカーマム』といった言葉が広く使われていることを考えると、程度の差こそあれ、こういったお母さんは世の中少なくないのかもしれないなあと思いました。
アランのお母さんもナポリから二時間かけてローマに通うなど、ずいぶんすごいお母さんですが、たとえアランがある日バレエをやめるといっても、本人の意見を尊重するだろうと思わせる雰囲気があります。実際、インタビューでそう言っていますし。ミケーラのお母さんも、夜なべしてチュチュを染め直したりかなりのエネルギーと時間を娘に費やしていますが、ミケーラの意思を最重視しそうな気がします。サトコさんの場合、ミコがやめると言ったらどうするんだろう。サトコ自身のアイデンティティーを揺るがすことになるかも...とどこか危うさをかんじます。その場合は、ジュールスの大学受験に打ち込んだり意外とタフかもしれない、とも思いますが。ジョアンのお母さんも、ジョアンがもしやめると言ったら、経済的な問題もありますし、大荒れしそうな気がします。それぞれの文化での親子関係の違いか、それぞれの個性なのか、興味深いところです。

追記:2014年7月にさらにその後の子どもたちの行方について記事を書きました。
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by monisha | 2013-01-24 01:27 | 舞台
出張で東京に行きました。せっかくだから東京にいたときの友達に会いたいなあと思ったのですが、出張前から仕事が忙しくて深夜残業が続いていたため、事前アポをとる気力なし。アポをとったとしても、体調を崩してどたキャンとか、せっかく会っているのに眠そうな顔をしていても申し訳ないし…と諦めました。が、土曜に東京にいるのに何もせずにそのまま神戸に帰るのはもったいない気がします。
そうだ、これだったらどたキャンしても自分のお財布が痛むだけで誰の迷惑にもならないし…と思い立って予約したのは新国立劇場の新作バレエ、シルヴィアのチケット。2012/13シーズン初日の公演に行って来ました。

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新国立劇場では『英国舞台芸術フェスティバル』を開催中でした。英国にちなみ、国花である薔薇が飾ってありました。全体的に暗めの空間に、鮮やかな薔薇という組み合わせが目を引きました。


バレエでもミュージカルでもオペラでも、とりあえず舞台が大好きなので、これまで多くの劇場に行きました。その中でも、新国立劇場はトップ3には入るほど大好きな劇場です。

東京都内でバレエ公演をするような大きな会場というと、上野の文化会館、渋谷のBunkamuraオーチャードホール、五反田のゆうぽうとなどがあります。文化会館は歴史があり早々たる方々が公演を行っていますが、その分古さが目につきます。あの椅子の座りにくさ、かたさ、何とかならないんですかねえ。常に背中を伸ばしていけない、リラックスできないという印象があります。段差がはっきりしているので、少し後ろの席いでもそこまで見にくくないのはありがたいのですが。Bunkamuraはとにかく見にくいのが難点。一階の前方席のチケットを買ったときには往生しました。傾斜が少なすぎて、首を伸ばさないと前の方の頭が邪魔でろくに見えません。ステージが見えても、足元ばかりが見えて全体の様子はつかみにくいし...。あの見にくさで、S席のチケット代というのはかなり納得がいきません。比較的新しめのホールのわりには、お客さん思いではありません。ゆうぽうとは...なんというか、中に入ったときにわくわくしないんですよねえ。理由はよくわかりませんが。

パリのオペラ座に行ったときには、エントランスのきらびやかさ、かの有名なシャガールの天井の美しさに舞台が始まる前から心ときめきました。が、あの椅子の小ささ、前の席との間隔の狭さがなんとも...。わたしは一階席のチケットだったのですが、他の席はもう少しゆとりがあるんでしょうか。全席、同じ椅子のようなきもしますが。舞台を見ている間中、身体が硬直して飛行機の中にいるかのような狭苦しさでした。

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一方の新国立劇場。椅子は身体が沈まないし、お尻が痛くなるほどでもない、ほどよい固さ。前の座席とはある程度ゆとりがあるし、隣とも肩をぶつけあうほどというわけでもありません。傾斜や段差も適度にあるので、少し後ろ目でもちゃんとステージが見えます。
ホワイエにゆとりがあるのも魅力。西宮の芸術劇場、立地もいいし素敵なホールだとは思うのですが、ホワイエが狭いのであまりゆったり贅沢な気分にはなりません。一旦扉から出るのも手かもしれませんが、劇場独特の雰囲気というか魔法(?)が薄れるような気がして、そこまでする気にはなりません。
フードメニューも工夫しているので、ついつい何かつまみたくなります。食べるつもりがなくとも、目の前の人がシュークリーム盛り合わせを食べているのを見ると、ついつい手が伸びそうになります。一人で観劇しているときは、五つも自分だけで食べたらさすがにあかんやろう、と自粛しますが。先日はお寿司も見かけましたが、あれは初日だったからなのでしょうか。常設メニューだとしたらすごいなあ。

新国立バレエ団以外、このホールで見たことがないのはもったいないような気がします。上野とかと比べると、箱代が高いとかそういった事情でもあるのでしょうか。

で、肝心の舞台の感想です。

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この日のシルヴィアは小野絢子さん、アミンタは福岡雄大さん。お二人とも初めて見ました。小野さんは姿がきれいで可愛らしいし、踊りに気品があるというか、芯のあるエレガンス(...変な日本語だけどニュアンスは伝わりますかね?)を感じました。プロローグでのprimなgoverness姿、ダイアナに仕えていたとき、アミンタと恋に落ちてから、最後にアミンタと思いが通じてからでシルヴィアがどんどん変わっていったのがよくわかりました。まだお若いそうですが、これからも何度も見てみたいダンサーでした。年を重ねたら、可愛らしさはそのままのところに情感が加わって、もっとすごい踊りが見られそうです。二幕のオライオンの洞窟のシーンではヒヤっとする場面もありましたが、怪我がなかったようで何より。リカバリーも早かったので、あれ?演出?と思うほどでした。

伯爵夫人/ダイアナは湯川麻美子さん。背がすらっと高く美しい姿や女神という役柄にピッタリ。気位の高さ、誇り高さがあふれだしていました。たくさんの巫女たちを従えるにふさわしい貫禄です。踊りがはっきりパキっとしていて、役によく似合っていました。

伯爵/オライオンは古川和則さん。どこが悪い、といったことではないのですが、わたしの好みからすると少し品がよすぎたかも。伯爵は好色だし、オライオンのときは「森の乱暴者」なので、もっと荒々しくワイルドな感じの方が説得力があったんじゃないかなあと思いました。古川さんの場合、家庭教師のシルヴィアにちょっかいをかけているときにそれを楽しんでいたり半ば本気にしていたり、奥さんにばれても繰り返す性懲りのなさといった感じがあまりなかったのが気になって。古川さんの伯爵は、奥さんに叱られたら真面目に猛省しそうです。

マゴグ役の八幡顕光さんは、以前に白鳥の湖の道化役を見たときからファンでした。ホームページでキャスティングを確認したときには、エロス役で二日目に登場とあったので、初日にしか見られないわたしはちょっとがっかりしていました。が、当日の配役を見たらしっかりお名前が。思いがけなかっただけに、めっちゃうれしかったです。東京に住んでいたとき以来なので久々に見ましたが、やっぱり自分の好みって変わらないものですねえ。常に二人セットで出てくるので、どっちが八幡さんか区別がつかないかもと内心思っていましたが、すぐにわかりました。踊りが目に飛び込んでいます。キレがよい動きは見ていて気持ちがいいし、役にあったチャーミングさ。カーテンコールのときまで役に入っていて、客席からは笑いがこぼれていました。エロスが狂言回しとして機能するためか、思っていたより踊り自体は少なかったので、マゴグ役の八幡さんの方を見られて正解だったのかもしれません。

シルヴィア、全体的にはとっても満足。超感動!...というよりは、お洒落でスタイリッシュ、時々ユーモラスな作品という印象でした。ストーリーがはっきりしているためか、映画を見ているような感じでもありました。
難点をいうと、休憩が多いこと。幕が変わる度に休憩が入るので、せっかく夢の世界に行ってたのに幕が変わる度に現実に引き戻されてしまうのがちょっと興醒めでした。パリのオペラ座でマノンを見たときも同じように感じました。わたしは、途中休憩は一回までに留めてほしいと思ってしまうみたいです。激しい振付の場合は仕方ないのかもしれませんが。

ペンギンカフェもシンデレラも見たいし、同じシルヴィアでも今度は別キャストで見てみたい。これだけ素敵なバレエ団がいつでも見られる東京のひとはいいなあ。自分から進んで好んで関西に戻りましたが、バレエに関しては東京のひとがうらやましくなっってしまいます。
また東京出張とバレエが重なることを祈り、新幹線に飛び乗っていくわたしでした。
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by monisha | 2012-11-04 01:15 | 舞台
さて、待ちに待った舞台です。

会場のSori Arts Centerは全州の中心からは離れたところにある、なかなか立派なホール。ロビーはそうでもないのですが不思議なことに、ホールの中自体は神戸文化ホールに非常によく似た雰囲気です。オーケストラピットがない分、舞台とはかなり近い感じがします。運よく前から五列目くらいの席でしたので、これは楽しみです。

今日のプログラムは下記の通り。韓国のダンサーはハングルで名前が書かれていて読み方がわかりませんので無記名です。

『ロミオとジュリエット』第一幕より Sue Jin Kang and Marijn Rademaker
『Ballet 101』 Jason Reilly
『パリの炎』より
『Pearl』
『オネーギン』第三幕より Sue Jin Kang and Jason Reilly
休憩
『No Comment II』 LDP
『Today is Yesterday from Tomorrow』 Sue Jin Kang and Jason Reilly
『Affi』 Marijn Rademaker
『ドンキホーテ』より
『椿姫』第三幕より Sue Jin Kang and Marijn Rademaker

男性プリンシパル二人はソロ×1、パドドゥ×2、スージンはジェイソンとマラインとそれぞれパドドゥ×2の合計四回登場し、その間に韓国の若手ダンサーたちが挟まれるという構成になっています。

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会場は外から見るとこんな感じでした。

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by monisha | 2012-08-19 00:29 | 舞台
とまあ、そんなこんなで韓国行きを決めたものの、非常に大きな問題がありました。
どうやってチケットを買ったらいいの?
当日券だと後ろの席しか残っていないだろうし、下手したら売り切れているから、現地調達は絶対に却下です。

いろいろ苦労しましたが、最終的には以下のような手順となりました。
①公演の行われる会場をみつける。
②会場に空席情報等をメールで問い合わせる。
③会場からプレイガイドの連絡先を教えてもらう。
③プレイガイドに電話する。
④プレイガイドにメールで問い合わせる。

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詳細は、以下の通りです。

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by monisha | 2012-08-18 23:45 | 舞台
五月のゴールデンウィークにロンドン&パリに旅行したばかりですが、七月にまた旅行してきました。行き先は韓国、長さは三泊四日といつもの海外旅行と比べれば小規模です。
「ふーん、韓国行くんだ。何しに行くの?美味しいもの食べに?」
「へー、猫島さんってヨーロッパ好きなイメージだったけど、アジアにも行くんだ」
「猫島さん、韓流スターとかドラマとか好きなの?ちょっと意外かも」
とかいったようなことを、韓国に行くので四連休をとります、と会社で宣言したときに言われました。

「韓国って焼き肉のイメージがあるし、美味しいものが多いイメージがありますよね。でも、まだ何も調べていないんです...」
「実はアジアにはあまり旅行したことなくって、香港とカンボジア&ベトナムくらいしかないんですよ。今回もちょっと突然行きたい理由ができて...」
「いえ、別に韓流に興味ないです。見たらおもしろいのかもしれないですけど、食わず嫌いなのか冬ソナすら見たことないですねー」

とか答えると、次にみなさん決まってこう聞きます。
「じゃ、なんで韓国に行くの?」


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帰りに仁川空港で見かけた民族衣装の人たち。観光客へのサービスの一環なのでしょうか。



それは、バレエの公演を見に行くため。
...話は六月上旬にさかのぼります。

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by monisha | 2012-08-17 23:12 | 舞台
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クリスマス前になると、アメリカではチャリティー活動が盛んになります。ブロードウェイもその例外ではありません。どのミュージカルでもカーテンコールの後に、俳優さんが観客にチャリティーへの参加を呼び掛けていました。
ウェストサイドストーリーでは、俳優さん達がチャリティーCD(様々なミュージカルが一曲ずつクリスマスソングを提供したコンピレーションアルバムでした)をロビーで手売り。買った人は、俳優さんとのツーショットの写真を撮ることが出来ます。わたしもCDを買って、ジェット団のかっこいいおにーさんと撮ってもらいました。
チャリティーCDはどの劇場でも共通して売っていましたが、その他にもミュージカルごとに独自企画が。たとえば、ライオンキングでは500ドル(...くらいだったと思うけど、正確には記憶していません)寄付してくれたお客さん先着二組を、スカー役の俳優さんが希望日に劇場のバックステージツアーを行ってくれるという豪華なもの。値段と内容のインパクトがあったのでこれしか覚えていませんが、他にもプランがありました。
そして、ビリーエリオットでは全キャストのサイン入りポスター。50ドルくらいだったかも。高いなあと思いつつ、でもクリスマスだしチャリティーだし...と買っちゃいました。



私的ミュージカルランキングはこちらからどうぞ。
2010年に初めてロンドンでビリーエリオット・ザ・ミュージカルを見たときの感想はこちらこちら

ライオンキングマンマ・ミーアもこれだけ褒めているのに、では何がビリーエリオットに敵わなかったか。
どちらも見た後にあー面白かった!とは思っても、心揺さぶられるような感動はありませんでした。ビリーエリオットは何回でも見たいと思いますが、ライオンキングとマンマ・ミーアはリピートすることはないでしょう。楽しかったけれども、せっかくだから次回は別のミュージカルを見たいので。この違いは一体何なのか。

ライオンキングとマンマ・ミーアは、どちらもシンプルな筋書きです。

ライオンキングはディズニー原作なので仕方ないのかもしれませんが、いいものと悪者がくっきり分かれています。(英語では"the good guy and the bad guy"とよく言いますが、日本語で悪者の反対って何でしょう?善人というとお人よしみたいだし...。正義の味方?)いいもののお父さんが悪者の叔父さんに殺されちゃった、成長した息子が仇をとってめでたしめでたし。初恋の相手と結ばれるし、王国のみんなも大喜び、最後には後継ぎまで生まれて万事オーライ。

マンマ・ミーアも現実的でない展開とはいえ、シンプル。結婚する前に実のお父さんに会いたいわ、だからお父さん候補全員島に招いちゃった。途中彼とケンカもしたけど無事仲直りしたし、結局お父さんが誰かわからないけど、みんな娘扱いしてくれるからハッピー。お母さんも仲間たちも、彼が出来てみんなハッピー。万事オーライ。

では、ビリーエリオットが複雑かというと、やっぱりシンプルなんですよね。少年が自分の情熱を傾けたいものをみつけた、一時は諦めかけたけれども周りの支援によって夢を叶えられることに。一文で説明できます。でも、前者二つとは違う点があります。

ひとつは、万事オーライではないこと。ビリー自体はロイヤルバレエスクールに旅立ちますが、お父さんとお兄さんは結局ストライキが成功せず、挫折と悔しさを抱えながら炭鉱に戻ることになります。ストライキ以前より状況が改善したかというと...精一杯やったし、誇りは失われなかったという思いはあるでしょうが、経済的には厳しい状況です。

ふたつめは、登場人物たちが葛藤に悩んでいること。ビリーは自分の情熱と自分の属するコミュニティーの常識との狭間で。お父さんは息子への愛とコミュニティーへの忠誠心、バレエへの偏見、炭鉱夫としての誇りとの間で...と、揺れる心が伝わってきます。
ライオンキングでも、今まで一緒だったザズーとティモンとの暮らしからの変化を恐れる気持ちと、王である父の息子としての誇りや義務感などからのスカーとの対決をとるべきか、ふたつの思いの間でシンバが迷うシーンはあります。が、拍子抜けするくらいあっさり解決。すぐに答えが出ます。それに、どちらが「正解」なのかは明白。「勇気がいる選択だけど、シンバは主人公だからこちらを選ぶんですよ、ほら!」と言われている気になります。

深く考えるためというよりも、楽しむためにミュージカルに来ているわけですが、やはり物語としての厚みや登場人物の奥行きがある方が、心に残るように思います。ミュージカルに限らず、小説や映画でも、struggleやconflict(日本語にするとどちらも葛藤ですが...)のない物語は、見たり読んでいる最中は面白くとも、終わったらあっさりと頭を通り過ぎてしまいます。シンプルな物語だと、解釈の余地や疑問提起がなく、その場で全て解決されてしまうので、あまり余韻が残りません。

かといって、話が重ければよいのかというと、そうでもないのが難しいところ。高校生の頃、ロンドンでBlood Brothersというミュージカルを見ましたが、つまらなさと重たさのあまり眠りこけてしまいました。大人になった今見たら、もう少し面白いのかもしれませんが、当時はすっかり退屈してしまったようで、眠りこけたこと以外印象に残っていません。同じ高校生の頃、ニューヨークでみたキャッツには大感激して、どうやったらニューヨークで働く大人になれるのか、本気で考えたのと比べると、えらい違いです。
話のテンポ、流れ、曲やダンスの美しさ、背景や衣装に小道具といった装置類、そして肝心のキャスト。いろいろと条件が揃わないといけないのが、舞台の難しいところです。

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ロンドンでBilly Elliot the Musicalを上演中のヴィクトリアパレス劇場。1550人収容します。
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ニューヨークでBilly Elliot the Musicalを上演中のインペリアル劇場...と書こうとしたら、2012年1月でこちらの劇場では閉幕していたことに今気づきました。あー、二年前に見ておいてよかった。2013年6月までは北米ツアーをアメリカ、カナダ各地で行っています。


...とか何とかかんとか、自分の好みを語りましたが、サウンドオブミュージックより上位のミュージカル(独断と偏見に基づいたランキングはこちらから)は、どれも見てよかったと思ったものばかり。ウェストエンドとブロードウェイの主要ミュージカルを見てがっかりすることは、よほど運が悪い限りあまりないのでは、と思います。リバイバルしたてやほやほやの新作で評価が定まっていないものを避け、ロングラン中のものを選んだら、とりあえず外れはなさそうです。下位二つも、救いようがないほど心底がっかり。お金返して!...というほどではありませんでしたし。

旅行中に綺麗めな服装で劇場で非日常を味わうだけでも楽しいもの。堅苦しいのは苦手、という方は、ジーンズの方もミュージカルにはたくさんいるのでご安心ください。綺麗めな服装をお勧めはしますが。少しでも興味があれば、今は簡単にオンラインチケット購入することも出来ますので、旅行の記念にどうぞ。現地で安チケットを購入というのも手ですが、本当に見たい演目でしたら事前購入の方が見やすい席を確保できます。旅行会社に予約代行を頼むのも手ですが、オンラインで空いている座席をリアルタイムで確認しながら選べる劇場もありますので、こちらの方がお勧め。英語が苦手でなければ、チャレンジしてみてください。

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by monisha | 2012-07-12 22:00 | 舞台