旅、ときどきネコ

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個人旅行、一人旅大好き。デジタル一眼レフによる旅先の思い出を中心に時々ネコの写真です。09年11月から半年間はドイツ滞在記をupしていました。

カテゴリ:München( 3 )

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E-620/ Vario-Elmar 14-150mm F3.5-5.6
ディズニーのお城そのもの...と言われていますが、ノイシュヴァンシュタインをモデルにしたのは眠りの森の美女のお城。東京ディズニーランドはシンデレラ城なので、少しデザインが違います。
ネットで読みましたが、ウォルト・ディズニーがルーズベルトやチャーチルにノイシュヴァンシュタインを爆撃しないようにお願いした...という都市伝説があるとか。周りには山しかないので爆撃しても被害が少ないから効率が悪い...というのが真相のような気がします。


予想通り旅行記を書く時間がありませんでしたので、先に写真をご紹介。今回のミュンヘン旅行のハイライト、白鳥城ことSchloss Neuschwansteinです。

ノイシュヴァンシュタインはバイエルン王、ルートヴィヒ二世の夢の結晶。その外観から古いお城のように見えますが、実は建てられたのは19世紀後半です。日本でいうと明治時代にあたります。トリスタンにローエングリン、パルシファルなど、中世の騎士伝説やワーグナーの歌劇に傾倒した王。恋焦がれた伝説の世界を形にしたのがこの城です。
ルートヴィヒ自身はこの城を自分だけの世界と捉えていたようで、自分の死後は全ての城を破壊するようにと命じていたそうです。しかし、巨額の建築費が注ぎこまれた城。王の願いは空しく、死後わずか数週間で一般公開が始まったそうです。

さて、わたしの感想は。
外観が美しいということには全面的に同意。Nothing but beautifulです。しかし、正直なところ感銘はあまり受けず全体的に"作りごと"や"虚構"という印象を強く受けました。
混雑対策のためだと思いますが、城内見学はガイド付きのツアーのみ。部屋に入るごとに解説があり、解説が終わり次第次の部屋へ三十人ほどでゾロゾロ移動します。自由行動は全くゼロで、シンデレラ城ミステリーツアーのごとくディズニーランドのアトラクションを見学しているような気分になりました。
二つ目の理由は、生活感が全くないこと。ルートヴィヒ二世が実際にノイシュヴァンシュタインに滞在したのは半年以下だそうです。王一人に対して召使は五十人いたそうですが、誰かが実際に住んでいた気配は全くありません。使われることなく、新築のまま放棄された建物。少々寒々しい感じがしました。

では、バスツアーでミュンヘンから一日がかりで行く価値はなかった?そんなことはありません。
せっかく半年ドイツに滞在しているのに、かの有名なお城に行けなかったらそれこそ残念だったと思いますし、その"作りごと"的な雰囲気こそがノイシュヴァンシュタインの興味深い点でもあるのだと思います。わたしはあまり感動しなかったけれど、ノイシュヴァンシュタインこそがわたしのドイツ旅行の一番の思い出!という方もたくさんいらっしゃることでしょう。

…中世を舞台にした映画村に来たような。
…ルートヴィヒ二世の夢の中に迷いこんでしまったような。

城から受けた印象をなんと表現すればよいのかわかりません。お伽話の世界そのものの白亜の城、是非ご自身で確かめてみてください。
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by monisha | 2010-03-18 07:47 | München
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All 3 pics shot with E-620/ Vario-Elmar 14-150mm F3.5-5.6
壁にドラゴン?
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少し離れて見るとこんな感じでした。

美術館は明日行くことにして、土曜は街歩きとウィンドーショッピング中心。19時半開演の舞台までゆっくり過ごしました。

バレエのチケットはインターネットでもちろん購入済みでしたが、ボックスオフィス(チケット売場)にチケットのピックアップに行かねばなりません。ドイツ国内の場合郵送も可とありましたが、売場をのぞいてみたいし、自分で取りに行くことにしました。

大抵の劇場のチケット売場は隅に設けたれている小さな空間で、映画館のチケット売場に似たような雰囲気。Bayerische Staatsoperの場合は、専用のガラス張りの建物が劇場の近くに設置されていました。
バイエルン国立歌劇場からは、お客さんを大事にしている印象が伝わってきました。立派な売場もそうですが、売場内にあるスローガン”Oper für alle”がその表れ。英語にするとOpera for all、つまり「みんなのオペラ」もしくは「みんなの歌劇場」ということです。学校などには遠足プログラムを用意しているそうで、参加募集ポスターと思しきものもあります。Youtubeでミュンヘン・バレエの練習風景を見たことがありますが、一般の方が練習公開日に撮影されたものだそうです。また、売場ではプロモーション用各種ポストカードが自由に持って帰れるようになっています。無料ポストカードといっても、厚めのカードをビニールコーティングしたかなり立派なもの。わたしがミュンヘンに住んでいて、こんなDMが届いたら嬉しいだろうなあ。ほいほい劇場に通いそうです。今シーズンのプログラムの紹介の冊子も立派。写真がふんだんに取り入れられたな四色カラーです。

いくらドイツといっても、多くの若い人には歌劇場というのは遠い存在のよう。オペラを見に行ったんだ、と同僚に言うと「culturalだね」とか「どうだった?」とはよく言われますが、「自分も好きなんだ」や「どこの歌劇場?演目は?」とはあまり言われません。その壁を少しでも縮めようと、いろいろと営業努力を行っているバイエルン歌劇場の意気込み、取組みに拍手。小学生に教育を行っても、すぐに効果は表れないことでしょう。自分でチケットを買うようになるのは、少なくとも十年は先のこと。それでも、全く接点がないのと遠い昔に経験があるのとでは、おおきな違いなのではないでしょうか。

ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「ラインの黄金」「ワルキューレ」、モーツァルトの「イドメネオ」など数々の名作が初演された由緒ある劇場なのに、伝統にあぐらをかかない姿勢。舞台が始まる前から好感を持ちました。もちろん、営業努力を行っている劇場は他にもあるのでしょうが、一観光客から見てもすぐにわかる…というのはあまりなかったように思います。

売場窓口の方も好印象。ラカッラさんの舞台が見られる嬉しさに、チケットを受取った瞬間満面の笑顔で「Danke schön!」と言ったわたしに、やはり満面の笑顔で「舞台、楽しみにしてたんだね。楽しんで!」と声をかけてくれました。

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バルコニーのデザインが美しいと思いません?
ミュンヘンのAltstadtは何気ない建物まで素敵でした。

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by monisha | 2010-02-11 06:26 | München
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All 3 pics shot with E-620/ Vario-Elmar 14-150mm F3.5-5.6
ミュンヘンの教会。色使いも形もキュート。ディズニーにでもありそうです。

一月のある週末、ミュンヘンに行きました。わたしは大都会はあまり好きではありません。ドイツでいうと、ベルリンとフランクフルトはいまいち好みに合わず。パリもちょっと。東京にもう何年も住んでいるけれども、いつまで経っても愛着がわいてきません。
ガイドブックによるとミュンヘンは人口100万を超えるドイツ第三の都市。きっとここも好みに合わないだろうとお昼過ぎに着く遅めの飛行機にしました。

空港から市内までは電車で一本。空港が始発なので、乗り間違えることはありません。中央駅を通り過ぎ、ホテルの最寄り駅であるマリエンスプラッツで降りました。ここが街の中心部だそうです。

地上に向かって地下鉄の階段をゆっくり上っていくと、ピアノの音が聞こえてきました。街中でピアノ曲を流しているとはさすが音楽の国。ベートーベンの故郷だけあるなあ。モーツァルトはオーストリアか。ドイツの作曲家というと、ブラームスにシューマン、ワーグナー。シューベルトにメンデルソゾーン、忘れちゃいけないバッハ。ドイツの作曲家を頭の中で挙げつつ地上に出ると、あることに気づきました。
あれ?…よく聞いたらこれって録音ちゃうわ。生の音やんか。歩道でピアノ??どういうことやの?

その答えはすぐにわかりました。中央駅とマルエン広場を結ぶ、東京でいう銀座の中央通、神戸でいう三宮のセンター街のようなカウフィンガー通りは歩行者天国になっています。その歩行者天国の端の方には大きなグランドピアノ。演奏するは、長髪を首の後ろでひとつに結んだおにーさんです。
ええっ?こんな路上でぴ、ピアノ??こんな大きな楽器どうやって搬入したんやろ。アップライトじゃなくてグランドピアノやし。まさか外に置きっぱなしにはできへんし、演奏が終わったらどこかに搬出?でもどうやって?実はこのおにーさん、トラックの運転手でもあるとか?ピアノを移動させて音が狂う度にいちいち調律するん?まっさかー。
謎の多い状況です。

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ヨハネス(勝手な仮名)が弾くのは、きらきら星やエリーゼのためになど誰もが知っている曲。曲と曲の間が途切れないよう、終わりの部分と最初の部分を自分でアレンジしている模様です。ドイツではひょっとして路上ピアノってよくあることなんだろうか、と少し疑いましたが、お客さんの反応を見る限りでは珍しい出来事のようです。やっぱりねえ。
1ユーロ程入れてから写真を撮らせて頂きました。

駅からホテルへの道には、古くて美しい建物が目白押し。初めて行く大都会に感じる、威圧感やそっけなさをこのミュンヘンではあまり感じませんでした。もっと早い時間のフライトにすればよかったなあ。早くもミュンヘンを気に入ってしまいました。

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街中のオープンカフェの飾り。本物の薔薇、っていうところが素敵です。
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by monisha | 2010-02-09 07:03 | München